コンビニの駐車場で車中泊、ローソンの新事業が拡大 騒音トラブルはない? 車外活動には制限も…

コンビニ大手ローソンが14日、店舗の駐車場を活用した車中泊サービス拡大を発表。今月17日から、実証実験を行うエリアを愛知や静岡、埼玉にも広げ、2026年度中に対象店舗を70店舗まで拡大する狙いを語った。車中泊を巡っては、コロナ禍で密を避けられる宿泊手段とあって需要が急増。国内キャンピングカーの保有台数は年々増加しており、今後も需要が拡大していくと見ている。

車中泊サービスを拡大中のローソン【写真:ENCOUNT編集部】
車中泊サービスを拡大中のローソン【写真:ENCOUNT編集部】

トイレや電源などの店舗設備が利用できるほか、ごみの回収も可能

 コンビニ大手ローソンが14日、店舗の駐車場を活用した車中泊サービス拡大を発表。今月17日から、実証実験を行うエリアを愛知や静岡、埼玉にも広げ、2026年度中に対象店舗を70店舗まで拡大する狙いを語った。車中泊を巡っては、コロナ禍で密を避けられる宿泊手段とあって需要が急増。国内キャンピングカーの保有台数は年々増加しており、今後も需要が拡大していくと見ている。

 ローソンの駐車場を活用した車中泊サービス「コンビニRVパーク」は、昨年7月から千葉・房総エリアの7店舗を対象に実証実験を開始。利用者は当日までにウエブ予約で事前決済を行い、対象店舗の駐車場に割り当てられた1台あたり2車分の駐車スペースにマイカーを駐車、24時間営業のコンビニ施設を利用しつつ、駐車場で車中泊を楽しめる。価格は1泊あたり2500~3000円で、トイレや電源などの店舗設備が利用できるほか、ごみの回収も可能となっている。

 1年間の実証実験の結果、連休中の稼働率は9割を超え、リピート利用者も多かったことから、今回、愛知、静岡、埼玉など、4県28店舗に対象を拡大。今秋には東京、神奈川、三重、岐阜などに対象エリアを広げ、70店舗規模の拡大を目指している。

 ローソン新規サービス部の戸津茂人シニアマネージャーは「若い人が多いのではという予想に反して、利用者の8割以上が50代で、半分以上が本格的なキャンピングカーでの利用で、一般の乗用車での利用もほとんどが車中泊仕様。リテラシーが高く、経済的に余裕のある層が多いという印象で、ペット連れでホテルに泊まれないという需要も満たすことが分かった」と実証実験の結果を説明。今回、利用者の声を反映してチェックイン、チェックアウトの時間を大幅に拡大、より自由度の高い利用を可能にしたという。

 利用が拡大する一方、気になるのが周辺環境への影響だ。夜間の騒音などで、近隣住民や一般のコンビニ利用者が迷惑をこうむることはないのだろうか。

「コンビニRVパークでは一切の車外活動を禁止しており、口頭で承諾を得た方のみ予約可能としています。車外活動の範囲として、調理や飲食、イスやテーブルを出すのはもちろん、荷台のハッチを開けて腰掛けるなどの行為もご遠慮いただいています。ここの線引きをしっかりしないと、近隣住民や一般のコンビニ利用者の方へ不安を与えてしまう。客層も安易に広げず、慎重な展開を考えております」(戸津シニアマネージャー)

 実証実験でも、50代以上やファミリー層の利用が大半だった一方、カップルなど若い世代の利用はほとんどなかったと強調。一方、利用者からは24時間営業で従業員が常駐している安心感を評価する声が多く寄せられているという。

 1年間の実証実験でも、大きなトラブルは報告されなかったというローソンの車中泊サービス。ホテルの高騰化が続くなか、旅行者の選択肢の一つとなるか。

次のページへ (2/2) 【写真】サービス内容と利用までの流れ
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