岩谷麻優退団、相次ぐ離脱に裏切り…ピンチのSTARS飯田沙耶が激白、新リーダー羽南へぶつける覚悟

飯田沙耶は、2019年1月にスターダムでプロレスラーデビュー。試合後に加入したユニットは3か月後に解散、以後STARSの一員として7年間闘ってきた。その飯田は、6.20代々木第二体育館大会で、STARSの現リーダーである羽南の持つワンダー・オブ・スターダム王座に挑む。そのタイトル戦の調印式・記者会見に臨んだ後の飯田をキャッチ、インタビュー前編では羽南、そしてSTARSへの思いを聞いた。

羽南、そしてSTARSへの思いを語った飯田沙耶【写真:橋場了吾】
羽南、そしてSTARSへの思いを語った飯田沙耶【写真:橋場了吾】

羽南の逆指名がなかったら、私が私じゃなくなっちゃいそうな気がしてた

 飯田沙耶は、2019年1月にスターダムでプロレスラーデビュー。試合後に加入したユニットは3か月後に解散、以後STARSの一員として7年間闘ってきた。その飯田は、6.20代々木第二体育館大会で、STARSの現リーダーである羽南の持つワンダー・オブ・スターダム王座に挑む。そのタイトル戦の調印式・記者会見に臨んだ後の飯田をキャッチ、インタビュー前編では羽南、そしてSTARSへの思いを聞いた。(取材・文=橋場了吾)


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 飯田沙耶は、その鍛え抜かれた身体から“マッチョ・ゴリさん”とも呼ばれる。6.9の記者会見では、6.20代々木大会で対戦する羽南に対する思いを、静かに語った。

「STARSでずっと一緒にやってきて、wing☆goriとしてタッグでも一緒にやってきて、羽南さんが初めてベルトを巻いたフューチャー(・オブ・スターダム王座)、あのときも自分のことのように嬉しかったし、ゴッデス(・オブ・スターダム王座)も一緒に巻いてその喜びを共有できたことがすごく嬉しかった。そして、私が成し遂げることができなかった、小波から白いベルトを取ることを成し遂げてくれた。

 嬉しかったんですけど、100%といったらちょっと違って。やっぱり自分が取りたかったというのもあって、悔しさが残ってはいました。もし、この羽南さんの逆指名がなかったら、私はこの悔しさを無下にしたまま、私が私じゃなくなっちゃいそうな気がしてたんですけど……そんな心配は、一切なくなりました。だから、ある意味救われました」

 そして飯田は、羽南に王者の資質だけではなく、STARSのリーダーとしての資質も問うた。

「今、あえて言わせてください。STARSのリーダーとしての器、見せてくださいよ。この体全身で、どんなものかを体感したいです。STARSは今ピンチではあるんですけど、ピンチはチャンス。私は羽南さんのすべてを知っているつもりです。その上で、STARSを世界に轟かせましょうよ」

パワーそして躍動感あふれる攻撃が魅力だ【写真:(C)スターダム】
パワーそして躍動感あふれる攻撃が魅力だ【写真:(C)スターダム】

6.20代々木のワンダー戦では羽南がどう変わったのかを見せてほしい

 記者会見後、飯田に話を聞いた。まずは昨年来メンバーの入れ替わりがあったSTARSについて。リーダーだった岩谷麻優は退団、FWC(葉月&コグマ)はユニットを去った。向後桃と姫ゆりあは欠場中だ。

「STARSに残っている一番の理由は、羽南さんの存在が大きいですね。まだ中学生だったのかな……、自分が加入したときには。学校とプロレスを両立していて……忙しいじゃないですか。でも、その中でSTARSとしてしっかりやっていて、一番ユニットのことも思っていて。それでいろいろあって、STARSを立て直そうというときに、私がそばにいないと羽南さんが”消えちゃう”と思ったんですよ。STARSも、羽南さんも、消滅するような感じがして、STARSと羽南さんを支えるのは私だなと思いました」

 その立て直しの最中に事件は起こった。スターダムに復帰を果たしたビー・プレストリーがSTARSに加入したものの、すぐに造反しH.A.T.E.へ移ってしまったのだ。

「本当にすごい戦力になる選手なので、なんとしてもSTARSにとどめておきたかったんですけど……そもそも海外で活躍する前は大江戸隊でしたよね。そう思うと、(勧誘して信じていた)我々がバカだったのかなっていう(笑)。ちょっと冷静に考えたら、確かにビーは大江戸隊を辞めるとは言ってないですし。我々からすると、迎え入れてOKみたいな感じではありましたし、裏切るまでの間はSTARSとして戦ってくれて。ご飯もみんなで行って、STARSで頑張っていこうねって話して楽しかったんですけど(苦笑)……ビーからしたら嘲笑っていたのかなって。

 それは気持ちが空っぽになってしまったんですけど、羽南さんはワンダー戦を通じてビーを連れ戻そうとする姿を見て、びっくりしましたね。ユニットを裏切ったということは、怒りが先に来るわけですよ。でも羽南さんは『ビーが裏切るはずがない、私が勝って心を改めさせる』って。やっぱり、この人はリーダーなんだろうなと思いました」

 飯田は記者会見でも「羽南にリーダーの器を見せてほしい」と語っていた。

「私が知っているSTARSのリーダーは(岩谷)麻優さんですが、羽南さんとは似ているようで、似ていないです。麻優さんはここぞというときに助けてくれた存在で、羽南さんは中心になって周りのみんながついていくイメージですね。なので、勝敗は別にして、今回のワンダー戦で羽南さんがSTARSのリーダーである理由が見えたらいいなと思っています。羽南さん自身がリーダーになることに違和感があった時期には、私も疑問に思いましたけど、一旦飲み込んでわかりました。だからこそ、今の羽南さんがどう変わったのかを見せてほしいですね」

(16日配信の後編へ続く)

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