BTSデビュー13周年記念日、釜山公演2日目は25分遅れも…メンバー判断のサプライズ曲&演出でARMY歓喜
韓国7人組グループ・BTSが12日と13日の両日、韓国・釜山アジアド主競技場で「BTS WORLD TOUR 'ARIRANG' IN BUSAN」を開催した。2025年6月21日までに兵役を終えた7人は、今年4月9日の韓国・高陽公演を皮切りに、27年3月まで計34都市でワールドツアー85公演を予定。韓国アーティストでは過去最大の規模で、4月17、18日には東京ドームで7年ぶりの日本公演も開催した。釜山はメンバーのJung KookとJiminの故郷。ホームカミングを記念し、3年8か月ぶりの釜山公演となった。ここではデビュー13年の記念日である13日の公演をレポートする。

Jung Kook、Jiminの故郷
韓国7人組グループ・BTSが12日と13日の両日、韓国・釜山アジアド主競技場で「BTS WORLD TOUR ‘ARIRANG’ IN BUSAN」を開催した。2025年6月21日までに兵役を終えた7人は、今年4月9日の韓国・高陽公演を皮切りに、27年3月まで計34都市でワールドツアー85公演を予定。韓国アーティストでは過去最大の規模で、4月17、18日には東京ドームで7年ぶりの日本公演も開催した。釜山はメンバーのJung KookとJiminの故郷。ホームカミングを記念し、3年8か月ぶりの釜山公演となった。ここではデビュー13年の記念日である13日の公演をレポートする。(取材・文=コティマム)。
高層ビルや高層マンションが立ち並ぶ夜景が美しい釜山の街。そこに鎮座する巨大な白いドームの中央に、ステージが設置されていた。周りは客席でXのように四方に伸びる花道。前日12日の公演は1時間15分遅れがニュースになったが、この日も定刻には開演しなかった。ARMY(BTSファンの総称)は、ペンライトを手に思い思いに声をかけながら、メンバーを待ちわびた。
すると、25分遅れで覆面姿のダンサーたちが次々と姿を見せた。大歓声の中、黒を基調としたクールな衣装の7人が登場した。1曲目は新アルバム『ARIRANG』の収録曲で、エッジのきいたラップがしびれる『Hooligan』でスタート。続けてノリノリで『Aliens』を披露すると、さわやかなロック調の『Run BTS』へ。円状のステージの上を走りまわり、j-hopeがメンバーの一人ひとりを呼ぶパートでは、Vがサングラスを上げ、RMがダブルピースするなど、ARMYを魅了した。
曲が終わると、Jung Kookが「プサーーン! make some noise!」と呼びかけた。同じく釜山出身のJiminは、「今日はBTSの誕生日です。こんなに意味のある日に、僕が生まれた故郷に来て、皆さんに会って歌って踊れるということが、本当にうれしいなと感じています」と喜んだ。RMは「6月13日の13周年! 今日が永遠に記憶に残るように、一緒に歌って飛び跳ねて遊べたらうれしいです」と語った。
続いて、しっとり系ナンバーの『they don’t know ’bout us』『Like Animals』を歌い上げ、『FAKE LOVE』では、Vがサングラスを外して低音で魅了した。『ARIRANG』のタイトル曲『SWIM』では、水滴の効果音とともに巨大な白い布に囲まれたステージを青色のライトが照らし、水の中にいるような演出に。しっとりとしたメロディーながら、「♪SWIM」のサビでは泳ぐような振り付けが際立ち、ARMYも一緒になって「♪SWIM」と口ずさんだ。
続く『Merry Go Round』でも布を使った演出が続き、鐘の音とともに荘厳なイメージへ。ネオンカラーの蝶々が会場を飛び、没入感と余韻のある空間を作り上げた。
ここで退出した7人は、ラフな装いに衣装チェンジして再登場。キレのあるダンスで『2.0』を披露し、さらには英語詞の『NORMAL』を韓国語バージョンで歌い上げた。これにはストリーミングで鑑賞していた日本のARMYたちからも、「韓国語バージョンうれしい!」「韓国語で聴けて良かった!」などの声が上がった。
j-hopeは「やっぱり、釜山やね! 最高やね!」と釜山の方言まじりに声をかけ、「今、お聴きいただいた曲は何ですか? まさに釜山のために新しく準備した『NORMAL』の韓国語バージョンでした。特別でしょう?」と語りかけた。ARMYは大歓声で反応。さらにVが「今日は最後のコンサートなだけに、天気もいいし、ご飯もおいしいし、何より今日のARMYは本当にキレイだ」と客席に向けて指をさすと、さらに悲鳴のような歓声があがった。

メンバー名を呼ぶチャントで一体化
後半戦はアップテンポの『Not Today』からスタートした。続く『MIC Drop』では、ARMYがメンバーの名前を叫ぶチャントでより会場が一体化。RMは「BTS! 13 th Happy Birthday!」と叫び、「皆さん、ジャンプしましょう! 準備いい?」と『FYA』『Burning Up (FIRE)』へ。炎が吹き上がる演出の中、メンバーはジャンプしながら歌唱し、四方のステージを駆け回った。
韓国の代表的な民謡『アリラン』の旋律を一部サンプリングした『Body to Body』では、Jung KookがVをおんぶするサービスショットも。さらに、フラッグを掲げたダンサーたちとステージを降りてアリーナを回りながら『IDOL』を披露。会場はさらなる熱気に包まれた。
そして、今回の公演グッズにもなっている「SWIMMING」と書かれたおそろいのパーカー姿で7人が再び登場。『Come Over』を歌いながらステージに戻ると、Jinが「ステージの下で、ファンの皆さんが僕たちに『誕生日おめでとう』って歌ってくれているのが聞こえました」としみじみ。RMはARMYが持つペンライトをロウソクに見立てた“アミボム”を眺め、「今日は誕生日のロウソクが5万個もありますね。“アミボム”を見て!」と喜んだ。そして、メンバー全員で「♪誕生日おめでとう?、誕生日おめでとう~、大好きなARMY~! お誕生日おめでとう!」とバースデーソングを歌い、あらためてデビュー記念日を祝った。
続いて披露したのは、21年リリースでBTSの世界的人気を増幅した『Butter』。Jin、V、Jung Kookがそれぞれのおでこや目、頭、耳、お腹にマイクをくっつけて遊ぶなど、おちゃ目な一面も見せた。続けて20年リリースで、K-POP史上初の全米1位を獲得した『Dynamite』をパフォーマンス。ARMYもノリノリで体を動かした。
そして、ツアーならではの公演ごとに違う曲がサプライズで流れるコーナーへ。1曲目はJin、Jimin、V、Jung Kookのユニット曲『Dimple』、2曲目にはRM、SUGA、j-hopeのラップが光る『DDAENG』を披露した。当初、サプライズは2曲のみだったが、RMが「今日誕生日だから何かある。監督さん、何かできますか?」と交渉。Vも「何がいい? 聴きたい曲はありますか?」とARMYに問いかける。そして、メンバーで「釜山と言ったら、あれ! 『Magic Shop』」「いいね! 『Magic Shop』」と決めた。
『Magic Shop』は、2019年に釜山で開催されたグローバルファンミーティング『BTS 5TH MUSTER [MAGIC SHOP]』のタイトル。この日はサプライズで楽曲が追加され、『Magic Shop』も披露した。最後にステージに腰かけた7人は、1人ずつARMYにメッセージを伝えた。

7人から感謝のメッセージ「末永く」
Jinは「こうして海外で公演をして、釜山で公演することをすごく楽しみにしていたんですが、あんなに待ち焦がれた瞬間もこうして過ぎていきますね」と惜しんだ。「僕たちに心の安らぎをくれる時間でした。13年をともに過ごしてきましたが、全てはARMYの皆さんがいてくれたからこそ。これほど長い時間を本当に楽しく、しっかり耐え抜くことができた。そんな気がしています」とARMYに感謝。「また次の良い場所で、皆さんに会えますよね? その時まで体力をしっかり温存しておいてくださいね」と呼びかけた。
j-hopeは「6月13日、皆さん! 信じられませんよね? 皆さんとともにしてから、もう13年になりました。信じられますか?」と問いかけ、「ツアーで海外に行ってみると、本当に驚くほど多くの方々が応援してくださっていて。『本当に熱い愛を受けているんだな』と強く感じました」と振り返った。さらに「BTSの7人はみんな韓国人じゃないですか。やっぱり、韓国で公演することほど良いことはありません。自分の国、自分が踏んでいるこの地、自分の都市……。ここで公演するのが一番楽しいです!」と笑顔を見せた。
Jiminは「今日は、僕が幼い頃に多くのことを教えてくださった恩師の方々がここに来てくださっています。小学校の先生や、僕にダンスを初めて教えてくださった先生もいらしていて」と告白した。「その方々のおかげで、僕は幼い頃に道を踏み外さず、正しく成長できたのだと思います。そして、皆さんに出会いました。皆さんが十数年という長い間、そばで良い言葉をかけて応援し、愛してくださったおかげで、メンバーたちはこうして立派に成長できたのだと思います」と振り返った。
RMは「13年、本当に多くの時間が過ぎましたよね。練習室で『No More Dream』や『We Are Bulletproof Pt.2』を練習していたのが、つい昨日のことのようなのに、もうこんなに時間が経ちました」としみじみと言った。そして、「韓国で一生懸命活動し、海外に滞在する時間も増え、英語を使う機会も増え……。その間にK-POPという産業も巨大になり、後輩たちもどんどん出てきて、『どうやってグループをこれほど長く続けられるのか』とよく聞かれます」と説明。その後に「正直なところ、僕にはよく分かりません。ただ、ここにいる6人のメンバーを通じて、そして今これを見てくださっている皆さんを通じて、自分自身をずっと見つめ直してきたのだと思います」と語った。
Vは「今日は僕たちにとって本当に特別な日ですし、久しぶりに7人が集まる日でもある『FESTA』です。釜山でコンサートをすると聞いてから、本当に楽しみにしていました。なぜなら、僕たちが(兵役に入る前)最後にARMYの皆さんにお見せしたコンサートも、釜山コンサートだったからです」と語り、「僕たちはARMYに会えて本当に幸せでした。来年もまた、このような姿で皆さんに会いたいです」と笑顔で伝えた。
Jung Kookは「今日はお母さんが見に来てくれました」と明かし、「(母に向かって)見てる? 気を付けて帰ってね」と母思いの一面も。「釜山まで来て思いましたが、時間ってあっという間ですね。僕ももっと頑張って、末永く皆さんにお会いしたいです」と意気込んだ。
SUGAは「釜山という都市、僕も大好きです。特に今日は僕の両親とおばさんたちが来て見守ってくれているんです。おばたちが釜山に住んでいるので、さっき久しぶりにお会いしたんですが、何だか感慨深かったです」と実感を込めた。そして、「釜山は相変わらず最高にかっこよくて、熱い都市だと思います。また次も必ず釜山に来たいです」と語った。
全てのパフォーマンスを終え、「いや~、名残惜しい」「もう1回やりますか?」「最初からやります? 『Hooligan』からOK?」と、まだまだ離れたくない様子の7人。RMは「何事も名残惜しさがあってこそ、再会が素晴らしいものになるんです」と諭し、「この瞬間にしか存在しない今の貴重な感覚と感情を存分に心に刻んで楽しんでください。ありがとうございました!」と呼びかけた。
そのまま7人はアンコールで『One More Night』『Into the Sun』をパフォーマンスし、計24曲を歌い上げた。『Into the Sun』では、会場一体となってハーモニーをコーラス。紙吹雪が舞い、釜山の空に花火が打ちあがった。「また会いましょう~!」の声でステージは幕を閉じた。
直後から、ストリーミングでは「最高の時間をありがとう」「働いて絶対会いに行く」「13歳おめでとう」「幸せをありがとう。明日からも頑張れる」「次は絶対生で会いに行く」などの感想が書き込まれた。ストリーミングが終了する午後10時直前の段階で470万件超。日本のARMYも存分に幸せを感じた2時間25分だった。
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