ペドロ・パスカル、マンダロリアンを支えたチームの“絆” グローグーは「主役をさらっていく(笑)」
映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(公開中)で、伝説の賞金稼ぎ・マンダロリアンを演じる米俳優、ペドロ・パスカル。ドラマシリーズ『マンダロリアン』から続く銀河の物語は、ついに映画へと舞台を広げた。マンダロリアンという役、“相棒”グローグーとの関係性、そして撮影の舞台裏について語った。

映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』が公開中
映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(公開中)で、伝説の賞金稼ぎ・マンダロリアンを演じる米俳優、ペドロ・パスカル。ドラマシリーズ『マンダロリアン』から続く銀河の物語は、ついに映画へと舞台を広げた。マンダロリアンという役、“相棒”グローグーとの関係性、そして撮影の舞台裏について語った。(取材・文=猪俣創平)
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本作では、マンダロリアンと強大なフォースの力を持つグローグーの冒険が描かれる。その見どころの一つは、2人の関係性の変化だ。これまではショルダーバッグの中に入っているなど、“守られる存在”としての幼児性が強かったグローグーだが、今作ではマンダロリアンの肩に乗るなど、より近い距離で行動を共にする。ペドロもその変化に大きな意味があると指摘した。
「あの変化は多くを物語っていると思います。以前は、赤ちゃんや幼い子どもをキャリーに入れているような感じでした。でも今回は、彼はパートナーであり、同時に守る側でもある。ヘルメットをノックできるほど近くにいますからね(笑)」
言葉ではなく、ビジュアルで関係性を示す。それもまた『スター・ウォーズ』らしさだという。
「『スター・ウォーズ』の特別なところの一つは、衣装やヘルメット、クリーチャー、世界観といったビジュアルによって物語が語られることだと思います。多くの部分が視覚的な体験であり、物語の深みを伝えるための視覚的な文脈なんです。だから、これはその完璧な例だと思います。グローグーは、赤ちゃん用のキャリーに入っている存在から、ヘルメットと同じ高さに並ぶ存在になったわけです」
そんなグローグーは、撮影現場ではパペット(人形)として存在していた。作り物でありながら、画面の中では圧倒的な感情を生み出す“小さな共演者”。俳優としてのグローグーをどう評価するのか。そう尋ねると、ペドロはすぐに笑みを浮かべた。
「彼はいつも主役をさらっていきます。初日からずっとそうでした。グローグーを作り上げ、操作しているレガシーチームは本当に素晴らしくて、カメラが回っていない時でさえグローグーを動かしてくれて、本物の共演者のように感じさせてくれるんです」
今作では、マンダロリアンに最大級のピンチが訪れ、グローグーが成長を見せる場面も描かれる。「彼らは僕を殺したがるんですよね」と笑顔でジョークを飛ばしながら、そのシーンの核心について劇中の“名言”とともに解説した。
「この映画の本質的な部分には、新しい言葉があります。『年長者が若い者を守り、やがて若い者が年長者を守る』というものです。それはほとんどマンダロリアンたちの『我らの道』という教義や、賞金首に対しての『生きたまま行くか、冷たくなって行くか』といった言葉のように、信条や合言葉のようなものになっていきます。その言葉は、すべての親子関係にある人間的な変化を完璧に言い表しているんです。守る側だった者が、自分の人生を捧げて守ってきた相手によって、今度は守られる側になる。その進化を、とてもよく凝縮している言葉だと思います」

スタントチームへの感謝の思い
ペドロがマンダロリアンを演じ始めてから、約8年が経過する。ヘルメットで顔を覆い、表情をほとんど見せないキャラクターでありながら、孤独や優しさ、葛藤をさりげない仕草や声で伝えてきた。そして、アクションシーンなどはスーツアクターのブレンダン・ウェイン、スタントダブルのラティーフ・クラウダーも担い、チームで一人のキャラクターを作り上げてきた。
「マンダロリアンへの愛着はどんどん深まっています。それは、キャラクターとのクリエイティブな関係だけでなく、そのキャラクターを作り上げたクリエイターたちとの関係があるからです。僕のほかにスーツの中で彼を演じているブレンダン・ウェイン、ラティーフ・クラウダーのほか、アクションを考えるスタントチームもいます。彼らはマンダロリアンが戦うための、素晴らしいアートフォームを本作でもより多く作り出しているように感じます」
チームへの感謝とともに、ドラマシリーズに引き続き本作の監督を務めるジョン・ファヴローへの思いも口にした。
「ジョンとは、製作の初期段階、中盤、ポストプロダクションに至るまで、一緒に取り組むことができました。もちろん、マンダロリアンの身体性の多くは他の俳優たちによっても形作られているので、そのおかげで僕は別の世界で別のキャラクターを演じ、さまざまな監督たちと仕事をする機会も得ることができました。本当に、恵まれすぎているほどです。このキャラクターだけでなく、ジョンに、『スター・ウォーズ』自体に、僕は本当にたくさん助けられています。マンダロリアンのスーツに足を踏み入れて以来、そこからすべての機会が広がっていったのですから」
マンダロリアンとグローグーの絆は、本作でさらに新たな形を見せた。その関係性は、ペドロ・パスカルとジョン・ファヴロー監督、そしてキャラクターを支えるチームの固い絆によって生み出されていた。
□ペドロ・パスカル 1975年4月2日、チリ出身。ピノチェト独裁政権を逃れて一家で渡米し、カリフォルニアとテキサスで育つ。ニューヨーク大ティッシュ・スクール・オブ・アートで演劇を専攻。卒業後、俳優の道へ。舞台とテレビドラマを中心に出演し、2014年に米ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン4のオベリン・マーテル役でブレイクを果たした。15年にはNetflixシリーズ『ナルコス』で主演を務め、19年にドラマシリーズ『マンダロリアン』で主人公・マンダロリアンを演じる。近年の主な出演作に映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(24年)、『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』(25年)、『マテリアリスト 結婚の条件』(同年)などがある。
猪俣創平
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