87歳・小林旭が語った死生観 引退否定「棺おけのふたを閉められるまで、がむしゃらにやるよ」

俳優で歌手の小林旭(87)が4日、東京・浅草公会堂で「小林旭コンサート 永久不滅のマイトガイ」を開催した。今年は日活で銀幕デビューして70周年。11月3日には88歳(米寿)を迎える集大成で「八十八カ所イベント」を展開している。この日は、その一環でヒット曲の数々を熱唱した。開演前の会見では、大スターの盟友・石原裕次郎さん(享年52)と前妻の歌姫美空ひばりさん(同52)にも触れ、共通点は「自由奔放さ」と話した。

コンサートで数々のヒット曲を歌う小林旭【写真:ENCOUNT編集部】
コンサートで数々のヒット曲を歌う小林旭【写真:ENCOUNT編集部】

浅草公会堂でコンサート

 俳優で歌手の小林旭(87)が4日、東京・浅草公会堂で「小林旭コンサート 永久不滅のマイトガイ」を開催した。今年は日活で銀幕デビューして70周年。11月3日には88歳(米寿)を迎える集大成で「八十八カ所イベント」を展開している。この日は、その一環でヒット曲の数々を熱唱した。開演前の会見では、大スターの盟友・石原裕次郎さん(享年52)と前妻の歌姫美空ひばりさん(同52)にも触れ、共通点は「自由奔放さ」と話した。(取材・文=笹森文彦)

ポルシェ、カマロ、ゲレンデ…人気女優の人生に寄り添った愛車遍歴(JAF Mate Onlineへ)

 小林はかねて「88歳は人生のけじめの年」と考えていた。その思いから「小林旭の集大成」として、今年3月の大阪でのコンサートから「八十八カ所イベント」をスタートさせた。同イベントは、来年の89歳の誕生日まで21か月間に渡って実施される予定だ。

 この日はその一環のコンサートで、歌手デビュー曲『女を忘れろ』(1958年)から『ダイナマイトが百五十屯』『自動車ショー歌』『昔の名前で出ています』『熱き心に』などヒット曲の数々を熱唱した。

 MCでは17歳で日活から採用通知が来たこと、未成年を隠して年齢をごまかしたことなどを明かし、楽しませた。中盤には『アキラのズンドコ節』などアキラ節メドレーで、会場を沸かせた。

 開演前に会見した小林は「70年は、そんなにたったのかなという思いです。勝手気ままなことをやらせてもらった。でも、結局、スタッフの支えがなければやれなかった。小林旭という芸人を誰かが見つけて出してくれなければ、今日まで来られなかった」と謙虚に話した。

 コンサートタイトルの「マイトガイ」は、小林の代名詞。ダイナマイトのように爆発する強烈な男という意味だ。「(脚本家で作詞家の)川内康範氏が考えてくれたが、あんまり好きじゃないかな」と、冗談交じりに笑みを浮かべた。
 
「八十八カ所イベント」は大規模なコンサートだけでなく、映画上映会やトークショーも含まれる。さらにはAI技術を駆使して、若き日の小林旭と今の小林旭が対談する映像企画も進行中だ。

「仮に全部回れなくても、米寿にやったというけじめをつけたい」

 会見では、映画界を一緒に支えた石原裕次郎さんと、かつての妻の歌姫・美空ひばりさんについても語った。

「裕次郎は大スター。石原裕次郎だから許される。何からなにまで大スターだった」

 本当のスターについては、ひばりさんの名前も出してこう話した。

「(ひばりさんと結婚して)自分の手元に置いた時、裕次郎と通じたものがあった。自由奔放さだ。天下を取る人は、自由奔放に、自分勝手に動き回れる度胸、人間性がある。それが大スターの要素じゃないかな」

 秋からは「終活」をテーマにしたYouTube番組もスタートさせるといい、自身の死生観を熱弁した。

「本当は終活という言葉は好きじゃないんだ。人生に終わりはないと思っている。棺おけに入れられて焼かれて骨にだけになれば、何もなくなる。でも、意識があるまで終わらない。よく『引退は』と言われるが棺おけのふたを閉められるまで、がむしゃらにやるよ」

 夏以降には70周年と88歳の記念曲も発売される予定で、小林はファンに向けて「どこでどうなるか分かりませんが、元気な状態が続いているうちは、やっていきたい」と固く誓った。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください