北村匠海、綾野剛から感じた役者としての恐ろしさ「常に芝居を考えている」
俳優の北村匠海が1日、都内で行われた「第35回日本映画批評家大賞」の授賞式に登壇。映画『愚か者の身分』で主演男優賞を受賞した心境、共演の綾野剛の印象を語った。

「第35回日本映画批評家大賞」主演男優賞を受賞
俳優の北村匠海が1日、都内で行われた「第35回日本映画批評家大賞」の授賞式に登壇。映画『愚か者の身分』で主演男優賞を受賞した心境、共演の綾野剛の印象を語った。
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同賞は、1991年に水野晴郎氏が発起人となり、淀川長治氏、小森和子氏ら映画批評家によって設立された映画賞。映画批評家たち選考員の独自の視点で選ばれる「映画人が映画人に贈る賞」で、35回目の今回は「問うたびに、深くなる輝き。」をテーマに開催された。
北村が主演男優賞を受賞した『愚か者の身分』は、作品賞と監督賞も受賞。永田琴監督が作品賞・監督賞、林裕太が新人男優賞に輝くなど、複数部門で評価された。受賞コメントを求められた北村は「すてきな賞をいただきありがとうございます。なぜ自分なのか、というのが率直に抱いた感情ではありました」と切り出した。
続けて「選考理由を読ませていただいて、歩んできた役者人生を全肯定する言葉たちが並んでいた。間違っていなかったんだなって、歩んできた道、自分を少し褒めることができる、そんな時間でした。すてきな言葉たちをありがとうございます」と感謝を伝えた。自身の歩みについては「僕は常に自分のイメージ、何かにチャレンジし続けることが、役者・北村匠海の歩みだと思っています」と表現。バンド活動も自身にとって大きな要素だとし「音楽業界からすると、役者が音楽をやっている。役者の世界でいうと、音楽をやっている人が芝居をしている。ちぐはぐなイメージが常にあった」と振り返った。
さらに「音楽を始めたのが中学生で、その頃から感じていたし、世の中的に見る目もちぐはぐだった」と言い、その違和感と向き合ってきた日々について「それと戦うのではなくて、ちぐはぐな印象を認めて、だったらいろいろな役を、僕だからできる役を、と思ってここまで歩んできた」と明かした。今後に向けては「映画のために自分に何ができるか日々考え、いろいろな役にチャレンジしながら、出会いを大切にできる役者として今後精進していきます」と力を込めた。
また、同作で共演した綾野剛についても言及。北村は「綾野さんは、みるみる体が大きくなっていく役者でして……トライストーンって事務所はみんな体が大きい印象がある」と笑いを交えつつ、「剛さんは役に対して1番ストイックで、なおかつ綾野剛という役者は、僕の中では化け物じみてきた印象があります」と語った。
続けて「役者って魂が血として常に流れている。芝居を常に考えている先輩で、そこに恐ろしさを感じつつ、尊敬もあります」と吐露しつつ、「必ずいつか共演したいと思いますし、偉大な先輩が僕の目に映るところにいるというのは、かけがえのないことです」と敬意をにじませた。
授賞式には、『愚か者の身分』で作品賞・監督賞を受賞した永田監督、同作で新人男優賞の林、『国宝』で主演男優賞の吉沢亮、助演男優賞の横浜流星、ゴールデン・グローリー賞の田中泯、『佐藤さんと佐藤さん』で主演女優賞の岸井ゆきの、脚本賞の熊谷まどか氏、天野千尋氏らが出席。
そのほか、『遠い山なみの光』で助演女優賞の二階堂ふみ、『みらいのうた』でドキュメンタリー賞のエリザベス宮地監督、『ChaO』でアニメーション作品賞の青木康浩監督、『火の華』で新人監督賞の小島央大監督、『ミーツ・ザ・ワールド』で新人女優賞の南琴奈、『旅と日々』で編集賞の大川景子氏、松永文庫賞のNPO法人メディア・アクセス・サポートセンター、『敵』でダイヤモンド大賞の長塚京三らが受賞者に名を連ねた。
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