線路への落とし物は「終電後の拾得」 通知がSNSで波紋→撤去 JR東日本が釈明「状況に応じて個別に対応」
東京・港区のJR高輪ゲートウェイ駅に掲出された、線路内の落とし物に関する掲示物の画像がSNS上で拡散され、話題になっている。線路に物を落とした場合、最終電車の営業終了後の拾得になると記されており、利用者から不安の声が上がる一方、安全面や駅員の負担軽減を踏まえ、当然と見る向きもある。実際の対応はどうなるのか。JR東日本の担当者に話を聞いた。

「終電後の拾得」掲示に不安の声、JR東日本は撤去済みと説明
東京・港区のJR高輪ゲートウェイ駅に掲出された、線路内の落とし物に関する掲示物の画像がSNS上で拡散され、話題になっている。線路に物を落とした場合、最終電車の営業終了後の拾得になると記されており、利用者から不安の声が上がる一方、安全面や駅員の負担軽減を踏まえ、当然と見る向きもある。実際の対応はどうなるのか。JR東日本の担当者に話を聞いた。
「お知らせ 6月1日から、JR東日本では線路に物を落とされた場合、最終電車の営業終了後の拾得となります」
5月下旬、SNS上で拡散された線路内の落とし物に関する掲示。ネット上では「スマホを落としたら翌朝までスマホなしか」「財布とか落としたら困るなあ」といった不安の声や「電車運行や駅員さんの安全を考えたら仕方ない」「忙しい駅員さんの負担を思えば当然」と掲示内容に理解を示す声など、さまざまな反応が寄せられている。
この他、別の駅では同様の掲示物は見当たらず、複数の駅で係員に確認したところ、「終電後にならないとまったく拾えなくなるわけではない」という説明を受けたとする投稿もあり、利用者の間で「本当に6月1日から一律で終電後対応になるのか」と疑問の声もが広がっている。
当該の掲示物について、JR東日本コーポレート・コミュニケーション部門の担当者はENCOUNTの取材に、「高輪ゲートウェイの宣伝物については、誤解を招くような内容が含まれておりましたため、すでに撤去しております」と説明。
その上で「落とし物の拾得作業については、必要な保安体制を確保するためエリアに限らず終電後に拾得作業を実施する場合がございます。一方で、すみやかな対応が必要と判断される場合には、状況に応じて個別に対応しております。この場合についても、すぐに対応できずお待ちいただくことがございますので、あらかじめご了承ください」と回答、6月1日以降にすべての落とし物の拾得が終電後対応となるわけではないという。
一律ではなく「状況に応じて個別に対応」
担当者によると、線路内への落とし物については、これまでも作業にあたる社員の安全確保の観点から、拾得まで時間がかかったり、終電後に拾得作業を実施したりする場合があったという。一方で、利用者の移動や安全に関わる落とし物など、すみやかな対応が必要と判断される場合には、列車の運行や利用者の状況などに応じて個別に対応している。
拾得にかかる時間も状況次第だ。担当者は「拾得にかかる時間は状況によるため一概にはいえず、10分程度で拾得できる場合もあります」としており、状況に応じた対応になる。すみやかな対応が必要と判断される場合には個別に対応する一方で、その場合でも時間を要することはあり、利用者は現場の判断に従う必要がある。
もし拾得が終電後になった場合、引き渡しはどうなるのか。担当者は「6月1日以降に限らず、終電後に落とし物を拾得した場合は、翌朝以降の引き渡しが基本となります」と回答。
JR東日本の線路内の落とし物への対応は、今後も一律に「すぐ拾う」「必ず終電後」と決まっているわけではなく、安全確保や列車運行、利用者の状況に応じて判断されるようだ。作業にあたる社員らの安全を確保する必要がある以上、拾得まで時間がかかる場合もあるという。
スマホや財布などを落とせば焦るのは当然だが、自分で拾おうとせず、まずはすぐに駅員へ申し出ることが肝要だ。ホームでは手荷物に注意し、もし線路内に物を落とした場合は駅側の案内に従うことが、利用者と駅員双方の安全を守ることにつながる。
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