【プロレスこの一年 ♯15】ジャイアント馬場逝去、未来のエース棚橋デビュー 巨星が去り、新星が産声上げた99年
今から21年前の平成11年(1999年)は、日本プロレス界にとって大きな転機を迎える年となった。その年の10月10日、本欄が更新されるちょうどその日に、新日本プロレスの棚橋弘至が柴田勝頼、井上亘と同時デビューを果たした。将来の新日本、日本マット界を背負って立つ“100年にひとりの逸材”がプロレスラーとして初めてのリングに立ったのだ。それに先立つ1月31日には、全日本プロレスのジャイアント馬場が肝不全により死去。生涯現役ながらも享年61歳という若さでもあっただけに、衝撃が走り日本中が悲しみに暮れた……。巨星がこの世を去り、新星が産声を上げた99年を振り返る――。