フジテレビ、新たな企業理念を策定 清水社長「根本から生まれ変わらなければなりません」

フジテレビジョンが12日、3つの指針からなる新たな企業理念を策定したことを発表した。

フジテレビ【写真:ENCOUNT編集部】
フジテレビ【写真:ENCOUNT編集部】

3つの指針

 フジテレビジョンが12日、3つの指針からなる新たな企業理念を策定したことを発表した。

 フジテレビは、「昨年の人権・コンプライアンスに関する一連の事案により、ステークホルダーの皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪すると、「私たちは、これまでの組織風土や自らの認識の甘さによって、かつて掲げた『楽しくなければテレビじゃない』という言葉に込められた『皆さまの楽しいを追求する』という意味を、いつしか履き違えていたのかもしれないということを重く受け止め、深く反省しております」と述べた。

 また、「皆さまからの信頼を回復するために、『楽しくなければテレビじゃない』から脱却し、これからのフジテレビはどうあるべきか、そして『何のためにコンテンツをお届けしていくのか』という根源的な問いと真摯(しんし)に向き合う必要がありました」と経緯に言及。「具体的な理念の策定にあたっては、『楽しい』という言葉そのものから完全に離れることも含め、ゼロベースで検討を重ねてまいりました」と続けた。

 議論を重ねる中で最終的に残ったのは、「多くの人の心を前向きにするエネルギーとしての楽しさ」という概念だったという。

「自分たちの『楽しい』のためではなく、社会の『楽しさ』のために何ができるのか。私たちが新たに学び直したこの『楽しさ』という言葉、そして』楽しさ』の先にどんな価値をお届けできるかという問いを出発点とし、社員一人一人が自らを戒め、問い続けるための拠りどころとなる新たな『企業理念』を策定いたしました」

 今回策定した企業理念は、「1981年に対外的なキャッチフレーズとして掲げた『楽しくなければテレビじゃない』に代わるものではなく、私たちが自らに掲げる誓いです」としている。

「『自分たちが提供する価値は、本当に社会のためになっているか』を絶えず確認し続けることこそが再生への道だと考え、自らを戒める問いである『Corporate Question』を起点とし、私たちの日々の行動規範となる『Corporate Policy』、社会への貢献へとつながる未来の道筋を示した『Corporate Story』へと連なる、3つの指針からなる本理念を策定いたしました」

 フジテレビの清水賢治代表取締役社長のコメントは以下の通り。

「私たちは、かつて掲げていた『楽しくなければテレビじゃない』という言葉に込められた『皆さまの楽しいを追求する』という意味をいつしか履き違え、皆さまからの信頼を損なう結果を招いてしまいました。その事実を深く反省し、フジテレビは根本から生まれ変わらなければなりません。

 では、私たちはステークホルダーの皆さまに何を届けるべきなのか。それは、コンテンツに触れてくださる方の心を前向きにし、誰かの『好き』という感情を呼び起こすエネルギーである『楽しさ』だと考えております。人が『好き』なものに触れている時間は幸せであり、その『好き』で人と人がつながることが、孤独や分断が広がる現代社会を少しでも明るくできると信じております。

 私たちの使命は、そのようなポジティブな熱を生み出し、社会へ届けていくことだと確信しております。今回定めた新しい理念は、単なるスローガンではなく、私たち自身に向けた厳しい『問い』であり、決して逃げてはならない社会への『約束』です。この理念を日々の判断の軸とし、たしかに社会を前向きにする企業として、全社を挙げて歩みを進めてまいります」

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