市川染五郎、初主演『ハムレット』に手応え「役者としてこんなに面白い時間はない」
歌舞伎俳優の市川染五郎が8日、東京・日生劇場で行われた舞台『ハムレット』の囲み取材に、當真あみ、石黒賢、柚香光、梶原善、石川凌雅、横山賀三、演出のデヴィッド・ルヴォー氏とともに登壇。ストレートプレイ初出演にして初主演となる心境を語った。

祖父・松本白鸚、父・松本幸四郎も演じた大役に挑戦
歌舞伎俳優の市川染五郎が8日、東京・日生劇場で行われた舞台『ハムレット』の囲み取材に、當真あみ、石黒賢、柚香光、梶原善、石川凌雅、横山賀三、演出のデヴィッド・ルヴォー氏とともに登壇。ストレートプレイ初出演にして初主演となる心境を語った。
本作は、シェイクスピア四大悲劇の一つとして知られる『ハムレット』を、世界的演出家デヴィッド・ルヴォー氏の演出で新たに舞台化する作品。葛藤や狂気、裏切りといった普遍的なテーマを描く名作に、市川が主人公・ハムレット役に挑む。
ハムレット役は、祖父・松本白鸚、父・松本幸四郎も演じてきた大役。市川は「この1か月間、本当に素敵なカンパニーの皆さんと一緒に魂を吹き込んできました」とこれまでの稽古を振り返り、「お客様が入ってようやく作品が鼓動を始めるというか、命が吹き込まれるので、その時間をお客様と共有していきたい」と初日を前に期待を膨らませた。
ストレートプレイ初出演で初主演となる市川は「ルヴォーさんから受け取るものを一つひとつ自分で整理して、どんなハムレットを演じるのか、稽古場で探し続けてきました」と回想。「その作業は楽しいし、役者としてこんなに面白いと思った時間はありませんでした」と充実した表情を見せた。
一方で「何を決断すればいいのか悩むこともありますが、それはハムレットと同じ」と役柄との共鳴も明かし、「何百年も世界中で演じられてきた作品だからこそ、ハムレットと一心同体になる感覚がありました」と語った。
また、膨大なセリフ量にも触れ、「覚えるというより、ハムレットの心の動きをグラデーションで作って、そこに言葉が乗ってくる感覚」と説明。「思考があって言葉が生まれる流れを作れば、自然と言葉が出てくる」と独自の役作りを明かした。
歌舞伎との違いについて聞かれると「国も時代も違いますが、お客様の前で立体化するという意味では同じ。そこまで違いは感じていません」とコメント。最後に「『ハムレット』を観たことがある方も、初めて観る方も楽しめる作品になっていると思います」と語り、「地方公演も含めた2か月間、言葉の大切さを忘れずに、素晴らしい皆さんと走り抜けたいと思います」と意欲を見せた。
舞台『ハムレット』は、9日から30日まで東京・日生劇場で上演。その後、大阪、愛知でも公演が行われる。
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