【人気TikToker直撃第5弾】「高校を辞める…」17歳の決断 歩み出した音楽の道

まつりは音楽の道への第一歩にTikTokを選んだ【写真:石丸敦章】
まつりは音楽の道への第一歩にTikTokを選んだ【写真:石丸敦章】

音楽にのめり込んだ学校生活 大きな決断も

 そこからはもう一直線、ひたすら音楽にのめり込んだ。授業中はノートに歌詞を書き、軽音部のつながりからライブハウスに通うようになり、交友も広がった。音楽に満ちた日々が彩りを増せば増すほど、一方で彼女にとっての学校生活が色あせていったは当然のなりゆきかもしれない。そうして彼女は自身の人生における大きな決意を固めた。

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「“音楽にもっと時間を使いたい、学校に行く必要ないじゃん”って思い始めて、去年10月に高校を辞めたんです。もちろん先生には止められたし、両親にもすごく反対されたけど、学校生活に何も未練はなかったので。とにかく音楽をやっていきたいって気持ちが強かった。辞めるにはどうしたらいいかと考えて、最終的には嫌いだった体育の単位をわざと落として進級できない状況に持っていきました」

 そう笑顔で語るまつりだが、明るい口調には若さゆえの軽やかさとともに揺るぎない覚悟がうかがえた。晴れて音楽の道への第一歩を踏み出した彼女が活動の場に選んだのが、TikTokだ。15秒から1分ほどのショートムービーを作成・投稿できる手軽さから、10代を中心にここ1~2年で爆発的に流行しているこのプラットフォームアプリに、カバー動画をアップすることから始めたという。最初はたいした反応もなく落胆することもあったらしいが、幸運の女神は予想外に早くほほ笑んだ。高校を辞めて2か月もたたない11月の終わりに、同じくTikTokで活動する、うじたまいの「September~調子はどうだい~」をカバーした動画がバズったのだ。

「TikTokを見ていたら、うじたまちゃんがアカペラでこの曲を歌っている動画を見つけたんです。ふと、ここにギターでメロディーを付けたら面白そうだなって思い立って。ちょうど学校を辞めたばかりの自分にも響く歌詞だったし、私の誕生日が9月ということもあって、ちょっとやってみようかなっていうくらいの軽い感覚だったんですよ。なので、あんなにバズるとは思ってませんでした。それまでは“いいね”が10くらいだったのに、いきなり500もついて、どんどん“ええっ!?”みたいなことになって(笑)」

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