エヴァ・アスカ役に大抜てきの渡川もも、審査員も「アスカだ…」と“即決” レースアンバサダーは「私の幸せ」

モデルの渡川(とがわ)ももが、レーシングチーム・エヴァンゲリオンレーシングのサーキットメイトに今季から新加入し、式波・アスカ・ラングレー役を務めることになった。持ち前の明るさとエネルギッシュな存在感で、オーディションで高い評価を受けアスカ役に抜てきされた逸材。“負けず嫌い”を原動力に、努力を積み重ねてきた軌跡がある。アスカ役を演じる意気込みを聞いた。

渡川ももが『エヴァンゲリオンレーシング サーキットメイト』で活躍【写真:(C)カラー】
渡川ももが『エヴァンゲリオンレーシング サーキットメイト』で活躍【写真:(C)カラー】

エヴァンゲリオンレーシング サーキットメイトに新加入 アスカ役

 モデルの渡川(とがわ)ももが、レーシングチーム・エヴァンゲリオンレーシングのサーキットメイトに今季から新加入し、式波・アスカ・ラングレー役を務めることになった。持ち前の明るさとエネルギッシュな存在感で、オーディションで高い評価を受けアスカ役に抜てきされた逸材。“負けず嫌い”を原動力に、努力を積み重ねてきた軌跡がある。アスカ役を演じる意気込みを聞いた。(取材・文=吉原知也)

 世界的大ヒットアニメ作品『エヴァンゲリオン』とモータースポーツのコラボチームとして知られるエヴァンゲリオンレーシング。結成16年となる今季は、日本最大級の市販車ベース耐久レースシリーズ「ENEOS スーパー耐久シリーズ 2026 Empowered by BRIDGESTONE(スーパー耐久シリーズ)」、米国最高峰のドリフト競技「FORMULA DRIFT 2026(FD USA)」、「FORMULA DRIFT JAPAN 2026(FDJ)」の3カテゴリーに参戦する。2026年のサーキットメイトは新体制となり、綾波レイ役は新たに藤白玲華、真希波・マリ・イラストリアス役は昨年に引き続き雪野るなが務める。

 レースアンバサダー歴は今年で3年目。自動車愛好家の父親の影響もあり、レースの世界に憧れを抱いてきた。「もともと“かっこいい車ときれいなお姉さん”が好きなんです。SNSでレースアンバサダーさんが車の横に立っている写真を見て、『かっこいい!』と思って、7年ほど前に『目指そう』と決めました」。

 マイナス8キロの減量で体作りに励み、イベントコンパニオンやライブ配信を通じて、人前での振る舞いやコミュニケーション力を磨いた。しかし、コロナ禍なども重なり、夢への道のりは苦労を重ねた。「2024年になってようやくデビューすることができました」。

 人生の転機となったのが、今回のエヴァンゲリオンレーシングのオーディションだ。

「『エヴァンゲリオン』は知っていたのですが、ちゃんと見たことはありませんでした。オーディションがあると知って、『やりたい』と直感で動きました」。作品を過去のものから一気に鑑賞。その中で、ある感情が芽生える。「アスカがなんとなく自分に似てると感じ始めました」。

 そして、オーディションを受ける前から“確信”に変わったという。「『私は絶対アスカになるんだ』って。謎の自信が生まれていました(笑)。実は絶対受かると思っていたんです」。見事合格を果たした。

 なぜアスカ役に選ばれたのか。こう自己分析する。「アスカは負けず嫌いで、努力家で真っすぐな女の子だと思っています。私もめちゃくちゃ負けず嫌いで、人に見せないよう陰で努力するタイプです。一度やると決めたことは最後までやり遂げたいし、変な自信もあるので(笑)。アスカとちょっと似てるのかなと思っています」。

 オーディションで審査を受け持ったチーム関係者は「部屋に入ってきて、ぱっとしゃべった時の第一印象がすべてでした。『アスカだな』と。言葉で説明するのは難しいですが、彼女の自我、オーラが伝わってきました」と評価する。文字通り、アスカ役を射止めたのだ。

児童養護施設で働いた経験も

 レースアンバサダーとして高みを見据え、さらなる意欲に燃えている。今年1月に開催された「にしたんクリニック レースアンバサダーアワード 2025」で、実行委員会特別賞を受賞した。栄えある表彰だが、決して満足していない。「グランプリを目指していたので、結構落ち込みました。日本一のトップ・レースアンバサダーになりたいです。一番上を目指します」。悔しさが原動力だ。

 レースアンバサダーの仕事は、華やかに見えて過酷でもある。早朝移動、長時間の立ち仕事、タイトなスケジュール。それでも、苦に思ったことは一度もない。「全然つらくないです。このお仕事が本当に好き過ぎて。レースアンバサダーとしていられることが、私の幸せなんです。もう天職だなって」。

 意外な一面も持つ。大学では心理学を学び、キャリアカウンセラー・社会福祉主事の資格を持つ。子どもが好きで、未来をサポートしようと、児童養護施設で働いた経験もある。

 その原点には、中学校時代の出来事がある。「中学の時にいじめを受けて、不登校になりました」。高校生になって環境が変わり、本来の明るい自分を取り戻していった。つらい時間があったからこそ、今の自分がある。「人のために何かできる人間になりたい。この思いをずっと持ち続けています。レースアンバサダーのお仕事を通して、誰かの元気のきっかけになれたらいいなと思っています」と実感を込める。

 今季は、自分の個性をアスカの役作りに重ねていくつもりだ。「まず元気を第一に、ファンの方を大事にして、アスカを演じたいです」。外見の研究にも余念がない。アスカの特徴的なハーフツインの髪型を再現できるよう、「触覚をなくして、前髪を下ろしました。今までやったことのないヘアスタイルで、最初は『自分じゃないみたい』と驚きましたが、慣れてきました。あと、アスカみたいなくびれを目指して、ローラーで脇腹をゴリゴリやってます(笑)」。

 たくさんの笑顔を届ける“使命感”。「最近よく『ももちゃんがいると場が明るくなる』と言っていただけて、すごくうれしいです。それに私を見てくれた女の子が『レースアンバサダーになりたい』と言ってくれて、感激しています。それだけに私自身がもっと頑張らなきゃと感じています。笑顔は世の中を救う。そう強く思っています」と前を見据えた。

次のページへ (2/2) 【写真】コスチューム着用の全身ショット
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