『ガンダム』シリーズ、いつの間にか名前が変わっていた機体とは 国内外で違いも
ロボットアニメの代表格「ガンダム」シリーズは、1979年に初代『機動戦士ガンダム』が放送を開始して以来、長い歴史を紡いできた。数多くのシリーズ作品が作られる中、作品を象徴すべき存在であるガンダムの名前が、途中で変更された例がいくつか存在する。

途中で機体名変更…その理由とは
ロボットアニメの代表格「ガンダム」シリーズは、1979年に初代『機動戦士ガンダム』が放送を開始して以来、長い歴史を紡いできた。数多くのシリーズ作品が作られる中、作品を象徴すべき存在であるガンダムの名前が、途中で変更された例がいくつか存在する。
例えばモデルグラフィックス誌(大日本絵画)の連載企画『ガンダム・センチネル』に登場する「Sガンダム」は、途中で名前が変更されたガンダムの代表格だろう。同機は「エスガンダム」と読むことができるが、実は正式名称は「スペリオルガンダム」となるはずだった。しかし、商品展開を実施する際に、「スペリオル」という言葉が商標登録できないことが発覚。この問題によって「スペリオルガンダム」ではなく「Sガンダム」の略称が正式名称として採用された。
さらに「Sガンダム」についてさかのぼると元々は「シュープリームガンダム(またはスプリーム)」と名付ける予定だったが、こちらも商標登録ができなかったことから「スペリオル」に改まっている。
またTVシリーズ『新機動戦記ガンダムW』の1年後を描くOVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』(以下EW)の主人公機「ウィングガンダムゼロ(EW版)」も名前が変更された過去を持っている。同機体は発表された当時「ウイングガンダムゼロカスタム」と呼ばれていたが、2010年代に入る頃から同作に登場する他の機体も含め、現在の「EW版」表記に改められている。
カスタムの名前からTV版に登場する後継機「ウイングガンダムゼロ」の改造機を想像しそうだが、実際はデザインが異なるだけでTV版と同一機体だ。名称変更の具体的な理由は明らかではないが、誤解を防ぐ意図があったと推測される。
また、TV版の初期機体「ウイングガンダム」にも、デザインの違うEW版が存在している。同機はTV版と区別するため「アーリータイプ」と呼ばれていたが、現在はウイングガンダムゼロと同じく「EW版」表記が主流となった。
その他、『機動武闘伝Gガンダム』に登場するガンダムの一部は、海外で違う名前になっている。例えば主人公機である「シャイニングガンダム」の後継機「ゴッドガンダム」は「バーニングガンダム」、ラスボスの「デビルガンダム」は「ダークガンダム」と英語版では呼ばれている。詳細は不明だが、一説には日本と海外の文化的な違いにより問題があったといわれている。
こうした名称変更の歴史は、ガンダムシリーズが商標や設定の整合性に細心の注意を払っていることを物語っているのだろう。
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