大ブレークの奈緒 無名時代を支えてくれたのは高校時代からの親友

松本穂香主演の映画「みをつくし料理帖」(16日公開、角川春樹監督)で、ヒロイン澪の幼なじみ、野江を好演した女優の奈緒。NHK連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインの親友役で注目を浴び、今年は「事故物件 恐い間取り」ほか6本の映画に出演し、一気にブレークした。その影にあったのは友達の存在だったようだ。

奈緒は花魁で美しく演じることの難しさを感じたという【写真:山口比佐夫】
奈緒は花魁で美しく演じることの難しさを感じたという【写真:山口比佐夫】

【インタビュー】「現場にいたいんです」と素直な思い…角川春樹監督「みをつくし料理帖」好演

 松本穂香主演の映画「みをつくし料理帖」(16日公開、角川春樹監督)で、ヒロイン澪の幼なじみ、野江を好演した女優の奈緒。NHK連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインの親友役で注目を浴び、今年は「事故物件 恐い間取り」ほか6本の映画に出演し、一気にブレークした。その影にあったのは友達の存在だったようだ。

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――野江役に決まった時の気持ちは? 後に吉原一の花魁(おいらん)、あさひ太夫となる役ですね。

「太夫は大スターだなって思いながら、いろんな作品を見ていましたし、すごく憧れでしたから、まさかっていう気持ちでした。しかも、幻と言われる太夫役。喜びと『自分で大丈夫か』という焦りとプレッシャーみたいなものが同時に押し寄せてきました」

――実際に演じてみて、いかがでしたか?

「本を読んで、所作指導に入っていく中、実際のあさひ太夫は自分が幻の太夫となろうとしたわけではなくて、周りの人がそう見てくれていると思うようになりました。それからは、松本さん、(太夫の面倒を見る又次役の)中村獅童さんと、現場でお仕事をする中、流れに乗っていけば、大丈夫だと思いました」

――自分の花魁姿を見て、いかがでしたか?

「気持ちいいと感じるかなあと思っていたんですけど、本当にお着物が重かったり、美しくするっていうのはこんなに大変なんだなと思いながら撮影していましたね(笑)。一番気持ちいいと思ったのは、ポスターを見た時です」

――太夫役は難しかった?

「最初は憧れの太夫をやらせていただけるという気持ちだったのに、きれいなお着物を着させていただいて、豪華絢爛なお部屋に通していただいた時は、思いのほか、さみしい感じがしました。きれいな部屋、窓から桜も見えるのに、この人はこの部屋に1人でいるんだ、と。人と自由に会えないですし、自分が思っていることを言葉にすることも難しい。本読みの段階でも感じていましたが、せりふの中には含まれている意味があるので、余計に寂しさに結びついたんだと思います」

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