武田真治、24年ぶりのソロアルバムを聞いた妻は好印象「安心しました(笑)」

多くの人に楽しんでもらえる音楽を作りたいと語った
多くの人に楽しんでもらえる音楽を作りたいと語った

「長く付き合っていきたい大切なもの、大切な音楽が出来上がった」

――武田さんが、曲作りで大切にされていることは何でしょう?

「プレーヤーの自己満足にならず、多くの人に楽しんでいただけるものを作りたいと思っています。例えば、誰もが好きな『ルパン三世のテーマ』ってどのバージョンも格好良くて、イントロが始まると一気に最後まで聞いてしまいますよね? あの曲に突然アドリブパートが入ることはありません。僕はアドリブを見せ場として構築する楽曲ではなくて、もっと聞きやすい音楽を作っていきたいんです」

――武田さんは7月にご結婚されたということで、奥様は完成した作品を聞いてどんな感想をお話されましたか?

「インストなので第三者の客観的な意見は結構重要で、完成したものを聞いてもらったんですが、どれも彼女の印象に残らなかった曲はなかったみたいで安心しました(笑)。例えば僕とDJドラゴンの付き合いが長いのを彼女は知っているので、『“Hands Up!!”は、ドラゴンさんぽいサウンドだね』とか。『Fight for Love』のようなディスコクラシックと呼ばれるジャンルの曲は、彼女の世代にとっては逆に新鮮に聞こえたみたいですね」

――ジャズ、ロック、ディスコ、EDMと武田さんの体内にある音楽が全て放出された感じで、音楽が大好きな人が作ったアルバムなんだって聞いていて楽しくなりました。

「まずは自己満足にならないように。その上で自分の過去を支えてくれた尚之さんや、未来に向けてのEDMなんかも織り交ぜて、本当に大切なもの、大切な音楽が出来上がったと思っています」

――今回の作品を生で聞けたら盛り上がるんだろうなって想像しましたが、まだまだ満足いくライブができる状況ではありませんね。

「そうなんです。9月18日にビルボード大阪で有観客ライブをやらせていただきますが、当初は春からこのアルバムを引っ提げて、ジャズフェスとかツアーをまわっていく予定だったのが、この状況で年内は予定が立てられなくて。ただ本当に良い曲がいっぱい出来たので、このアルバムとは長く付き合っていきたいなと思っています。皆さんもこのアルバムをお手元に持ってくださっている方がいたら、いつどこでも僕に声をかえてください。必ずサインくらいはさせていただきますので!それだけは固くお約束いたします!!」

――そんなことを言っちゃっても良いんですか?

「もちろんです。例え新幹線の中で僕が寝ていたとしても、起こしてもらえたら必ずサインいたします!」
(後編に続く)

□武田真治(たけだ しんじ)1972年12月18日生まれ。北海道出身。子供の頃チェッカーズに憧れ、SAXを独学で学び、89年、高校在学時に「第2回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリ受賞をきっかけに芸能界入りし、いち早くアイドル的存在となり人気を博す。90年俳優デビュー。95年にはデビュー・シングル曲「Blow up」も発売し、ミュージシャンとしての仲間入りを果たすとともに、俳優、タレント、ミュージシャンとしての活動を開始する。忌野清志郎をはじめ数々のミュージシャンとの共演を続ける中、一流ミュージシャンの活動の場所でもあるブルーノートやビルボードライブにもSAX奏者として出演し、実力も見せつけるようになる。そのほか、クラブミュージックのアーティスト、DJとの活動も行い、自身が中心となった武田真治(Sax)、Shiho(Jazz vocal)、TJO(DJ)とのユニットで「Ultra Japan 2017」にも出演した。2018年にNHK「みんなで筋肉体操」で再ブレークし、数々の番組出演をはじめ多くのイベント等にも出演し世間を騒がせた一方、SAX奏者としてNHK「紅白歌合戦」にも18年&19年と連続出演を果たした。20年9月9日、デビュー30周年を記念し、24年ぶりとなるソロアルバム「BREATH OF LIFE」をリリース。

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