ちょっと柔らかい話題に変え、理想の男性のタイプを聞いてみた。

「何でしょうね。奥行きのある人がいいんでしょうね。分かりやすい人よりも、この人、こういうところがあったんだという発見がお互いにある方がいいですね。あとは、自分に対して優しい人、自分を許せる人じゃないと他人も許すことができないと思うんです。そういう意味では自分と和解している人というか、自分に対して寛容な人がいいかな。正当な自己肯定感を持っていて、小さなことで、私、こんなにダメとか思わない自信のある人の方がいい」

　外見はどうか。尋ねると即答だった。

「背が高い方がいいと思います。うちの母が私に『真由、30歳を過ぎたら条件なんてつけちゃだめよ。1つだけでいきなさい。私は29歳になって1つしか条件をつけなかったの』と。その条件を聞いたら母は『背が高い』と。母は小柄なんです。あと、私はちょっと太っている方がいいかな。お相撲さんを見ていると安心しますから。お相撲さんいいですよね」

　最後に生きていることでモットーにしていることはたずねてみた。

「向上心。過ぎていく時間は基本的には平等。その時間に打ち勝つだけ自分は前に行かなきゃという感覚があって、そういう意味では、いつも、今日は昨日よりもマシだったかなと考えています。昨日の自分に今日は勝つ」

　才色兼備を絵にかいたような人。明るくさわやかで親しみやすい性格。取材後、「バラエティーも出たいです」と話していたが、いろんなジャンルで活躍できる才能を感じた。

□山口真由（やまぐち・まゆ）1983年7月6日、北海道生まれ。2002年に東大教養学部文科Ⅰ類（法学部）入学。2006年に財務省に入省し、主税局に配属。主に国際課税を含む租税政策に従事。2008年に退官。2009年から2015年まで弁護士として法律事務所に勤務。2015年から2016年までハーバード大学ロースクールに留学。2017年ニューヨーク州弁護士の登録。2017年東大大学院博士課程法学政治学研究科総合法政専攻に在籍、2020年に修了。博士（法学）に。現在は山口真由オンラインサロン「真由’sミーティング」も開講中。