馬場や猪木が第3試合に登場 プロレス界の非常手段「逆取り」とは【連載vol.2】

雨による経済的損失は?

 リング上に仮設の屋根(といってもシートの急ごしらえだった)が用意されることもあった。

 8・29神宮球場大会は、万全の準備がさされるだろうが、観客席の雨ざらしは避けられない。21年前は天候に恵まれている。今年のお天気は? 

 過去、30年間の天気を振り返ってみると、8月29日は、晴率が73.3%。雨率は16.7%だった。曇りも加えれば、何と83.7%の高確率で雨は避けられる。

 8月の中で晴率上位の29日。26日は40%の確率で雨が降っていた。新日本が日程を選んだ時に、たくさんの条件を加味してのことだろうが、過去のお天気も考慮したはず。

 屋内大会でも「ひと雨300万円違う」とは、興行関係者からよく聞いた言葉だ。

 IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルダブル選手権、王者・EVIL VS 内藤哲也など、タイトルマッチに加え「KOPW2020」決定戦4WAYマッチなど、注目カードが並んだ8・29神宮球場決戦。雨が降らないことを祈るばかりだが、令和の時代に逆取りを見てみたい気も、少しばかりする。

次のページへ (3/3) 【画像】故ジャイアント馬場さんも前座試合の直後に登場
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