Netflixが、元プロスポーツ選手らによるサバイバルリアリティショーを制作していた。題して、新シリーズ『ファイナルドラフト』。かつて輝かしい場にいた者たちが、再び挑む真剣勝負だ。賞金は唯一人が手にできる3000万円。ENCOUNTの記者は密かに撮影現場に足を運び、その火花が散る瞬間を見ていた。（取材・文＝柳田通斉）

　会場は関東近郊の大型施設。到着すると、元参加者選手の面々が臨戦態勢に入っていた。

　野球界からは、元侍ジャパンのメンバー、甲子園大会優勝の経験者、ドラフト1位でファンを沸かせたあの人の姿も目に入った。サッカー界も負けていない。元日本代表はもちろん、Jリーグ元得点王、海外クラブでも結果を残したテクニシャンもいた。

　さらにボクシング元世界王者や、レスリングのオリンピック元金メダリスト、筋骨隆々のアメフト、体操、水球、けた外れのスタミナが必要なカバディ（カバディ、カバディと言い続けながらのプレー）からも参戦。10種目以上、男女総勢25人の元トップアスリートたちだ。

　その引退劇は十人十色。大勢のファンに声援と拍手で送られた者、最高の栄誉を手にして悔いなく終えた者もいれば、若くして戦力外通告を受け、プロ生活をひっそりと終えた者もいる。そして、それぞれが、セカンドキャリアの構築に奮闘しているを始めたばかりだ。

　賞金は一人総取りの3000万円。記者が最初に目にした競技は、腕力とスピードが求められる内容ながら、「男女ハンディなし」で実施された。だが、難攻不落のコースセッティングでは、コツをつかめないままにゴールできない者が続出。その中で女性参加者が気を吐き、ライバルたちから大きな拍手を受けるシーンもあった。

　数々の秀逸ドラマ、オーディション番組、恋愛リアリティーショーで話題が尽きないNetflix。新たに展開されるスポーツのサバイバルリアリティーショーは、マウンティング、心理戦も飛び交っているという。配信開始は年内を予定している。

＜Netflix　2025年実写配信ラインナップ＞

〇『オフライン ラブ』（Netflixリアリティシリーズ）今月18日世界配信

　フランス・ニースの地に集まったお互いの顔も名前も知らない男女10人。デジタルデバイスを全て手放し、ガイドブックだけ手に、初めて舞い降りた言葉も通じないこの異国で旅をする。彼らに与えられた時間は10日間。出会えるかどうかもわからない、約束することさえままならない中、偶然と必然、すれ違いを繰り返しながらも巡り合い、恋は徐々に「運命」を帯びていく。果たして「運命の相手」と出会い、“運命の恋”をすることができるのか。

スタジオMC　小泉今日子、令和ロマン

〇『罵倒村』（コメディー）年内世界配信

　テレビプロデューサーの佐久間宣行氏が生み出しNOBROCK TVで総再生回数1500万回の人気シリーズが、MCに東野幸治を迎えてNetflixで配信される。芸人たちは、最後まで罵倒に耐えて呪われた村を救えるのか。

MC　東野幸治
プロデュース・演出　佐久間宣行
エグゼクティブ・プロデューサー　高橋信一（Netflix）
プロデューサー　碓氷容子、須藤景子

〇『ファイナルドラフト』（サバイバルリアリティーショー）年内世界独占配信

　25人の元トップアスリートたちが、それぞれのセカンドキャリアの開拓を懸けてサバイバルゲームに挑むNetflix日本発の初作品。賞金は一人総取りの3000万円で、懸命に蹴落とし合いを繰り広げる。肉体の限界を試す難攻不落の競技に挑みながら、ライバル、今の自分と向き合う。

総合演出　橋本和明
エグゼクティブ・プロデューサー　太田大（Netflix）

〇『ラヴ上等』（恋愛リアリティーショー）年内配信

　仲間と地元を愛し、惚れた相手を死ぬ気で守る。誰よりも己の心に忠実な純情度100%のヤンキーたちによる血の気の多い「純愛」リアリティーショー。自らを「元ヤンキー」と称するタレントのMEGUMIがプロデューサーを務める。

プロデューサー　MEGUMI
エグゼクティブ・プロデューサー　太田大（Netflix）