専門家が語る理想の座り方「パソコンのモニターと目線を水平にすることが大切」

自著を持つ清水ろっかん氏
自著を持つ清水ろっかん氏

お坊さんが座禅の時に敷く小さい座布団を参考に

 座り続けても疲れない椅子というは、体のベースである骨格を正しい位置にもってきてくれるもの。クッションがいいからというわけではありません。やわらかいクッションはお尻の筋肉にはいいんですが、骨格には何も影響を与えてくれない。座る時に大事なのは、お尻の筋肉ではなくて、あくまでも骨盤です。

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 長く座っていると、段々、骨盤が開いてきて、お尻の筋肉がひっぱられるんです。それが、お尻が疲れる一番の原因。骨盤がキュっと締まっていれば、何時間座ってもお尻は疲れません。

 参考になるのは、お坊さんが座禅の時に敷く小さい座布団です。あれは、本当によくできている。胡坐をかくだけでも相当しんどいですが、ちょっとした“あてもの”をするだけで、骨盤がスッと立つんですよ。背骨が伸びて、血流もよくなる。

 仏教の世界では、当たり前のように、座禅を組むときに“あてもの”をしています。だから、何時間も平気で座っていられる。それを日常生活の中で、お手軽にできないかということで、考えたのが「清水ろっかん特製 坐骨に敷くどこでも腰楽パッド」(主婦と生活社)です。

 本当に薄く小さいパッドですが、これで十分。三層構造になっていますが、柔らかな一層目で骨をとらえて、二層目で骨を支え、硬い三層目で固定する形です。骨盤をピタッととらえ、開かなくします。手軽に持ち運びができて、デスクワークでも長時間の移動の時にも役に立つ。上手に使うコツは、敷く時に坐骨の骨をとらえるようにするだけ。あとは何も考えなくていいです。一度、座ってみてください。

□清水ろっかん(しみず・ろっかん)1955年8月29日生まれ、東京都出身。「ろっかん塾」代表。日本美容矯正師協会理事長。明治大学柔道部在籍中に様々な整体術を学び、「骨盤の歪みと股関節の開き」に着目。独特の骨格矯正技術「ろっかん式」を考案。1998年、均整体クリニック設立。2010年から都内に美容矯正サロン:フォルムグループを展開。20年4月に「ろっかん塾」を開設。著書多数。

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