関口宏・綾瀬はるかが伝える「戦争」の真実 TBSが終戦75年スペシャルを放送
綾瀬が聞いた“戦争の記憶”とは…
第2部は、「綾瀬はるか『戦争』を聞く」。2005年の特別番組「ヒロシマ」をきっかけに、10年以降、毎年「NEWS23」の特別企画として放送している。これまで60人以上の戦争体験者の声に耳を傾け、その平和への願いを伝えてきた綾瀬。第2部では、これまでの綾瀬の取材を振り返るとともに、貴重な“戦争の記憶”を語ってくれた方々にリモートで再会する。
綾瀬が13年に取材した神戸美和子さんは、広島の爆心地から3.8キロの場所で被爆。原爆投下の2日後に、瀕死の産婆が瓦礫の中で赤ちゃんを取り上げたという話に感銘を受け、自ら助産師になることを決意したという。現在82歳になった神戸さんに、コロナ禍の今だからこそ伝えたい「戦争」を聞く。
また、12年の取材で綾瀬が出会ったのは、長崎で被爆した龍智江子さん。現在90歳となり入院中の智江子さんにかわり、今回はご家族が綾瀬の取材に応じる。今年誕生した智江子さんのひ孫とも初対面。新たな命の誕生に、平和への思いを受け継ぐ意を強くしたというご家族に話を聞く。
関口は「昨年は『戦争と子ども』をテーマにしました。今年は『戦争と女性』について考えます。戦争というのは兵士だけではなく、一般市民にまで大きな影響を与える、総力戦になってしまうということを知ってほしいです。戦後75年、戦争の記憶の風化も言われますが、伝え続けることが大切だと思います」と主張。
綾瀬は「これまで多くの戦争体験者の方のお話をうかがってきましたが、みなさん、戦争で亡くなった人の分もしっかり生きて伝えなくてはいけないという気持ちを強く持っていらっしゃるのを感じます。今回、お話をうかがった智江子さんのご家族に新たな命が誕生したことを知り、智江子さんが生き延びたからこそ、次の世代へと命が続いているのだなと思いました。改めて、平和、命の尊さを伝えることの意味を感じています」とコメントした。