俳優の松山ケンイチ、染谷将太が12日、都内で行われた映画『聖☆おにいさん THE MOVIE～ホーリーメン VS 悪魔軍団～』（12月20日公開）のワールドプレミアに福田雄一監督とともに出席。松山が今年を振り返って「畑仕事をもっとやりかたった」と嘆いた。

　松山は、今年前期のNHK連続テレビ小説『虎に翼』に裁判官の桂場役として出演。その撮影のため春夏と畑仕事ができなかったという。「毎年トマトやスイカを収穫していたけど、スイカを断念せざるを得なかった。りんごも育てていて、限られた花の時期に花粉を受粉しないといけないのに、それも逃しちゃった。やらないと実ができない。来年やるしかない」と悔しそうに語った。

　トマトは例年通り収穫できたが「結構しんどかった。撮影で（東京と田舎を）往復していたので、簡単にできる方法で育てたら、あまりいい出来じゃなくて……。やっぱりちゃんと向き合わないといけないって、すごく反省した。時短じゃダメだ」と猛省した。福田監督から「朝ドラの裏でそんなことが」と驚くと、「すごい戦っていたんですよ。めちゃくちゃ頑張ったのですが、畑での滞在時間は足りなかった」と嘆き。「来年はもうちょっと時間かけてやりたいし、スイカ復活させたいし、りんごの受粉もしたい」と気持ちを改めた。

　松山が育てたトマトを使ったトマトジュースを、差し入れで飲んだことがある染谷は「本当においしいんですよ」といい、福田監督も「舞台に差し入れしてくれて、すごくおいしい」と大絶賛。松山は「喜んでくれる人がいるので撮影どころじゃない。春夏は野菜を育てたいんですよ！」と農家の顔だった。

　この日はワールドプレミアだがほか主要キャストは登壇できず、イエスとブッタを演じた2人と福田監督のみの出席に。ほかキャストの等身大パネルがステージ上に並べられた。染谷は「初めて全員揃うって聞いていたんですよね」と残念がった。

　中村光氏による人気漫画が原作。“神の子イエス”と“仏の悟りを開いたブッダ”が、東京・立川の風呂なし6畳一間アパートで2人暮らしをしながら下界でバカンスを満喫している日常を描く。