ゲッティイメージズがeスポーツ“報道写真”に本格参戦…追求するのは「臨場感」

ビジュアルコミュニケーション業界の世界最大手である「ゲッティイメージズ」(本社:米国)と、人気レーシングゲーム「グランツーリスモ」を手がけるソフトウエア開発会社「ポリフォニー・デジタル」(東京都)がこのほど、革新的なパートナーシップを締結した。ゲッティイメージズのモータースポーツ専門フォトグラファーが、「グランツーリスモ」のゲーム内で写真を撮影し、eスポーツの「報道写真」として配信することになったのだ。五輪やワールドカップ(W杯)など国際大会でスポーツ写真報道を牽引してきたゲッティイメージズが、eスポーツ界へ“参戦”した舞台裏に迫った。

「ゲッティイメージズ」が撮影した「グランツーリスモ」のゲーム内写真【写真:Clive Rose - Gran Turismo / Getty Images】
「ゲッティイメージズ」が撮影した「グランツーリスモ」のゲーム内写真【写真:Clive Rose – Gran Turismo / Getty Images】

「ゲッティイメージズ」と「ポリフォニー・デジタル」がパートナーシップ締結 eスポーツ「グランツーリスモ」“報道写真”配信へ

 ビジュアルコミュニケーション業界の世界最大手である「ゲッティイメージズ」(本社:米国)と、人気レーシングゲーム「グランツーリスモ」を手がけるソフトウエア開発会社「ポリフォニー・デジタル」(東京都)がこのほど、革新的なパートナーシップを締結した。ゲッティイメージズのモータースポーツ専門フォトグラファーが、「グランツーリスモ」のゲーム内で写真を撮影し、eスポーツの「報道写真」として配信することになったのだ。五輪やワールドカップ(W杯)など国際大会でスポーツ写真報道を牽引してきたゲッティイメージズが、eスポーツ界へ“参戦”した舞台裏に迫った。

 1995年に設立されたゲッティイメージズは、国際オリンピック委員会(IOC)や全米バスケットボール協会など、世界を代表するスポーツ統括団体と提携した最初のフォトエージェンシーだ。スポーツ写真報道の雄が、ゲーム界に足を踏み入れた理由について、「ゲッティイメージズ ジャパン」(東京都)代表取締役社長の島本久美子氏は「ゲッティイメージズは最先端でスポーツ界を支え、共に発展してきました。eスポーツの写真には、例えば優勝セレモニーで選手の様子を写すようなカットは多いですが、アクションシーンが少ないように思えました。そこで、臨場感のある写真を、スピード感を持って世界に配信できるよう、仕組み作りにも関わっていきたかったからです」と明かす。

 7月1日に発表された今回のパートナーシップ契約。ゲッティイメージズは、国際自動車連盟(FIA)認定で、世界中で親しまれている「グランツーリスモ」の公式フォトエージェンシーになった。これまでも同タイトルのeスポーツ大会のバーチャルレーシング撮影を担ってきたゲッティイメージズは、今後は国際大会「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」などに参加し、バーチャルの世界での活躍の場を広げることになる。

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