俳優の赤楚衛二と上白石萌歌が6日、都内で行われた映画『366日』（2025年1月10日公開）の最速試写会舞台あいさつに、主題歌『恋をして』を担当したHY（新里英之、名嘉俊、許田信介、仲宗根泉）が登壇した。

　沖縄出身のバンド・HYの名曲からインスパイアされた映画『366日』。叶わぬ恋を歌った失恋ソングとして2008年に発表され、今なお世代を超えて愛され続けている楽曲をモチーフに、まったく新しいオリジナルラブストーリーが誕生。沖縄と東京という2つの都市を舞台に、20年の時を超えた、切なすぎる純愛ラブストーリーとなっている。

　この日、観客にはサプライズで登壇し、拍手と歓声で迎えられた赤楚と上白石。鑑賞後の観客の顔を見ると、主人公・真喜屋湊を演じる赤楚は「本当にうれしいですね。逆光（で顔がよく見えない）ですけど」とコメントして笑いを誘いつつ、「逆光というのは冗談ですけど、（よかったと）空気感で伝わっているので、僕らも頑張ってよかったなって思います」としみじみ。湊と運命的な恋をするヒロイン・玉城美海を演じる上白石は「映画というのは作って終わりじゃなくて、みなさんに見ていただいて完成するものなので、（本作を観客の）後ろで見ていてうれしく感じていました」と声を弾ませた。

　また、本作を見た感想を求められると、赤楚は「みんな優しすぎて、人を想うって素晴らしいことだなと思いましたし、HYさんの楽曲もすてきですし、『366日』という世界観が伝わったなって思いましたね」と語り、上白石は「東京と沖縄という2つの軸で物語を描いたんですけど、リアルに我々もお互いの知らないシーンがあったりして、リアルで美海と湊の視点で映画を見ると、こんな顔をしていたんだとか、こんな時間が湊に流れていたんだって感じたので、等身大の気持ちで見ることができて泣けました（笑）」と目を輝かせた。

　さらに、2023年に放送されたTBS系ドラマ『ペンディングトレイン 8時23分、明日 君と』以来2度目の共演となった2人は、今回初めて恋人役で共演したが、赤楚は「最初はめちゃくちゃ照れくさかったよね。“僕たち仲間です！”みたいな役だったのに、急に恋人になって“この距離感ちょっと……わあ！”ってなりました」と吐露し、上白石も「ムズムズしましたね。だけど赤楚さんって現場で見せる顔が違うというか、今回の現場は湊という役を背負っていらっしゃるなって肌で感じたので、最初だけ恥ずかしかったんですけど、やりやすかったです」と笑顔で語った。

　イベントでは、観客に加え、赤楚と上白石にもサプライズでHYも登壇した。