プロレス界きっての“料理男子”がデビュー2年で至宝挑戦の快挙

エプロン姿が似合う
エプロン姿が似合う

憧れのレスラーが関本大介 怪物への一歩

 セントーンは、ヒロ斎藤の得意技だが「体落とし」と言われた頃とは破壊力が格段にアップした。体重をかける絶妙のタイミングが、つなぎ技を必殺技に昇華させたのだ。

 同じ技も少しの工夫で、攻撃力は倍増する。兵頭のセントーンも進化している。一撃必殺になる日も近い。

 兵頭は愛嬌もあり、かわいらしい。おちょぼ口で顔立ちも性格も優しく「くまちゃんみたい」と老若男女に人気がある。本人も「くまのプーさんに似ていると言われます」と照れ笑いを浮かべる。

 言葉も対応も柔らかで丁寧だ。しかも礼儀正しい。横浜ショッピングストリート6人タッグ選手権王座を保持しているが、ベルトを持って入場した際には、両手でセコンドにそっとベルトを渡している。

「ベルトにも心があると思うんです。先人たちの想いも詰まっている。ベルトは大事なものなので」とキッパリ。「気は優しくて力持ち」。大日本のストロングBJを背負って立つ逸材なのは間違いない。

 日進月歩は料理の腕前だけではない。試合も日々、進化している。これだけ目に見えて成長している選手も珍しい。関本大介に憧れてレスラーになったという兵頭。この先、キャリアを積んだらどんな怪物になるのか。料理もプロレスもスゴイ、モンスター戦士・兵頭の誕生。その日は近い。

次のページへ (3/3) 【画像】兵頭彰が作ったちくわパン…店で販売しているかのような出来栄えだ
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