プロレス界きっての“料理男子”がデビュー2年で至宝挑戦の快挙

「男子厨房に入らず」はもう古い。「料理男子」という言葉が市民権を得て久しいが、最近では「料理ができる男」がモテる条件だという。

兵頭彰【撮影:柴田惣一】
兵頭彰【撮影:柴田惣一】

世界の料理に精通 コーラも手作り

「男子厨房に入らず」はもう古い。「料理男子」という言葉が市民権を得て久しいが、最近では「料理ができる男」がモテる条件だという。

 大日本プロレスの兵頭彰。プロレス界の料理男子として知られているが、キャリア2年ちょっとで、大日本ストロングBJの看板タイトルBJW認定世界ストロングヘビー級王者・橋本大地に挑戦(8・10後楽園ホール大会)が決まるなど、リングの上と下で大活躍している。

 エプロン姿も似合う兵頭は「元々、食べるのが好きだったので、自分でも作ってみたくなった。でもコロナ禍の自粛期間中に始めたので、まだまだです」と謙遜するが、その腕はなかなかのもの。ゴツイ体にエプロンで「クッキングパパ」と称されている。

 和洋中エスニック、世界の料理に精通。パンも生地からこねて焼き、何とコーラも手作りするほど。様々な工夫を凝らし、レパートリーを広げ、大日本の先輩レスラーたちも大絶賛。「兵頭シェフ」と一目置かれている。

 料理は手際を考えながら作らなければならない。こちらを茹でている間に、これを切って下味をつけて、鍋も一度洗って別の物を煮る……同時進行しなければ、時間ばかりが経ってしまう。主菜、副菜、汁ものなどを同時に仕上げるには、逆算しての時間配分も考慮しなければ、冷めてしまう、のびてしまうなど美味しさも半減だ。

 臨機応変に対応する力が料理で培われる。焦げた場合どうするのか、味が足りない場合、何を足すのか。兵頭は、それをプロレスに活かしている。

 立派な体格だが、決してパワーだけではない。スピーディーで、トリッキーな動きもできる。他団体選手との試合でも注目されて来た。体重を活かしたセントーンも、以前とは微妙に体重のかけ方が変わってきている。より効果的なタイミングを模索しているのだろう。

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