20歳女優・中田青渚、“クセの強い女子高生”を熱演 感情のぶつかり合いシーンは「勢い」

中田青渚は初共演の松本穂香との撮影エピソードを振り返った【写真:荒川祐史】
中田青渚は初共演の松本穂香との撮影エピソードを振り返った【写真:荒川祐史】

松本穂香との共演秘話「本読みの後に1度、2人でカフェに行って仲良くなろうと…」

――台本の流れやセリフについて話し合い、現場で考えたことを大事にする撮影現場だったとお聞きしました。

「撮影が始まる前も、撮影の合間もよく話をする機会がありました。2人がたこ焼きをいっぱい食べて帰るシーンがあるのですが、撮影時にその場でセリフをどうすると考えました」

――2人がぶつかり合うシーンですね。もともとあったセリフをアドリブで。

「監督が、『これよりもっと違う言い方があるんじゃないか』とおっしゃって、それを受けて松本さんがこんな感じがいいんじゃないかと提案してくださり、あのシーンができあがりました。ほかにも、監督が私たちに対して、『私はこう思うんだけど、どう思う?』と聞いてくださることが多かったので、ラストシーンを撮る前についても、何回かリハーサルをしていく中で話し合って作り上げていきました」

――ラストシーンは、えんと琴子の感情がぶつかり合います。

「勢いでいきました。実はクランクインから2日目に撮影したんです」

――最後のシーンを、撮影が始まったばかりの2日目に撮ったのですか?

「はい。でも、2日目に撮っていたからこそ、えんと琴子の関係性がつかめたというか、仲が深まったように感じています。そのあとの撮影がスムーズにいくようになりました」

中田青渚が松本穂香と共演した映画「君が世界のはじまり」場面カット(C)2020「君が世界のはじまり」製作委員会
中田青渚が松本穂香と共演した映画「君が世界のはじまり」場面カット(C)2020「君が世界のはじまり」製作委員会

――3歳年上の松本穂香さんとは初共演でした。

「本読みの後に1度、2人でカフェに行って仲良くなろうという話になりました。実際に行ったのはいいですが、その時はお互いに人見知りしてしまい、何も話せなくて(笑)。そこからリハーサルもあって、監督をまじえて3人で話していくうちに、人見知りがなくなっていって、仲良くなっていきました」

――松本さんと一緒にいる中で、演技論の話などはされたのでしょうか。

「松本さんからは、撮影現場での過ごし方についてお聞きました。それがすごく素敵だなと思いました。台本を何回も読み込むことや、集中の仕方について教えてもらいました」

――劇中には、真夜中のショッピングモールでの“バンド演奏”シーンがありますが、こちらも印象的です。「THE BLUE HEARTS」の名曲「人にやさしく」に乗せて、高校生たちが感情を爆発させます。琴子の出演はなかったですが、このシーンはどう感じていますか。

「あの場に琴子はいなかったのですが、私はスチール撮影のため現場を訪れていたんです。みんなの撮影の様子を見学していて、『青春』って感じでした(笑)」

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