松尾スズキが“風俗王”役で『新宿野戦病院』出演 宮藤官九郎オリジナル脚本「出ないという選択肢はない」

俳優の松尾スズキが11日放送のフジテレビ系連続ドラマ『新宿野戦病院』(水曜午後10時)の最終話に歌舞伎町の“風俗王”役で出演することが5日、発表された。

『新宿野戦病院』に出演する松尾スズキ【写真:(C)フジテレビ】
『新宿野戦病院』に出演する松尾スズキ【写真:(C)フジテレビ】

宮藤官九郎による完全オリジナル脚本

 俳優の松尾スズキが11日放送のフジテレビ系連続ドラマ『新宿野戦病院』(水曜午後10時)の最終話に歌舞伎町の“風俗王”役で出演することが5日、発表された。

 小池栄子と仲野太賀のダブル主演、宮藤官九郎による完全オリジナル脚本で送る新宿・歌舞伎町を舞台に“命”をテーマにした新たな“救急医療エンターテインメント”ドラマ。新宿・歌舞伎町にたたずむ「聖まごころ病院」を舞台に、ホストやキャバ嬢、ホームレス、トー横キッズ、外国人難民などさまざまなバックボーンを持つ“ワケあり”な登場人物たちが交錯する社会の構図を、“官九郎節”ともいえる、ときにユーモアを織り交ぜながら、さまざまな悩みや問題を抱えながらも人生を強く生きる人たち・仲間・家族を通して、「命」の尊さを投げかける新たな救急医療エンターテインメント。

 未知の新種ウイルス・ルミナの脅威にさらされ、緊急事態宣言が発令し、医療現場の最前線でウイルスに立ち向かう聖まごころ病院の医師たち。そんな窮地の中、聖まごころ病院にただならぬオーラをまとい、白いスーツ姿にフェースシールドの紳士が突如現れる。松尾が演じるのは、NPO法人「Not Alone」の新宿エリア代表・南舞(橋本愛)の父親・南錠一郎(みなみ・じょういちろう)。歌舞伎町エリアで幅を利かせており、“風俗王”として名をはせている南が思わぬ形で聖まごころ病院の窮地を救うことに!?。

 俗称“歌舞伎町ウイルス”が拡散され、人影まばらな歌舞伎町。聖まごころ病院に電撃復帰した救世主・ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池)を筆頭に、“歌舞伎町の赤ひげ先生”こと高峰啓介(柄本明)率いる聖まごころ病院のユニークな医師たちが日本の未来をかけた過酷な医療現場に立ち向かう。

 松尾は、「なにしろ宮藤のシナリオで依頼が来て、出ないという選択肢はないのです。喜んで参加しました。とはいえ最終回であり“ただならぬ雰囲気”とト書きされた役。そして相手は、演劇の道に入って以来、数十年尊敬してきた柄本明さん! 若干ドキドキはしました。でも、挑戦する機会があるというのはうれしいものです。小池さんにも久しぶりに会えて楽しかった。そんなわけで、よろしくお願いします!」とコメントを寄せた。

 松尾は、1988年に本作の脚本を務める宮藤官九郎、阿部サダヲらが属する大人計画を旗揚げし、多数の作品で作・演出・出演を務める。映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(2007年)で『第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞』を受賞。松尾が主演した『ちかえもん』(2016年・NHK)では、『第71回文化庁芸術祭優秀賞』を受賞、2019年には正式部員は“自身一人”という東京成人演劇部を立ち上げ、『命、ギガ長ス』を上演。同作で『第71回読売文学賞戯曲・シナリオ賞』を受賞。2020年よりBunkamuraシアターコクーン芸術監督、2023年より京都芸術大学舞台芸術研究センターの教授に就任。演出家、脚本家、映画監督、コラムニスト、俳優とマルチに活躍中。

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