フジテレビの新番組「ウワサのお客さま」が25日からスタートする。金曜午後9時の1時間枠の消費者密着バラエティーで、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」(伊達みきお、富澤たけし)と川島明(麒麟)が、フジテレビのゴールデンタイムで初のレギュラー番組MCを務める。日本全国の店舗で噂になっている“お客さま”の生態を追う内容だけでなく、3人が「リビングで見ている」ようなツッコミとボケのコンビネーションも楽しめそうだ。

　今回の新たなバラエティー番組は、隠れた名店から人気チェーン店まで、日本中のさまざまな店舗の情報を収集。そこで集まった最新情報をもとに、各店舗の店員から社長まで徹底インタビューで集めた声から、“ウワサのお客さま”を発掘。独自の食べ方など、隠された生態を追うという内容。また、＜ウワサの芸能人＞としてお店で噂になっている芸能人の客もリサーチ。普段のテレビでは見られない意外な素顔や異常なこだわりを掘り下げる。

　過去に2度放送した特番では、店舗スタッフから情報を仕入れるという切り口の新しさと、今まで見たことのないようなリアルな“オモシロ人物”の登場が話題を呼び、今回レギュラー化に至った。

　25日予定の初回放送では、業務スーパーに来る9人家族の＜爆買い大家族ママ＞が、業務用の大量食材を次々とカートに放り込み、月の食費をおよそ4万円に抑えて食費を節約！最後に、いつもの感謝を込めて、ケーキを食べたいというお母さんに子供たちが業務用スーパーで買ってきた食材でケーキを作ってあげるという、感動エピソードも付いてくる。また、同じ業務スーパーに時々買い物に来る女性芸能人Ａというネタも出てくる。チーズやキムチ、ナゾの白い粉を大量に買い込むその女性はなぜ業務スーパーに……？この芸能人が、スタジオにも登場する！

　17日に行われた初回放送の収録では、＜ゲストお客さまウォッチャー＞として参加のフリーアナウンサーの高橋真麻、お笑いコンビ「カミナリ」を交え、トークのかけ合いが大いに盛り上がった。収録を終え、サンドウィッチマンの伊達は「今日初めてでしたが、これはいつまでも続く番組になるんじゃないですか。もっといろんな人を見たくなりました」と充実の表情。相方の富澤は、9人大家族のエピソードに触れ、「全部ふざけているのかなと思ったけど、家族の感動系の話もあってちょっとびっくりしました」と話した。

　特番から参加しているバリトンボイスでおなじみの川島は「特番の頃からやらせていただいていて、こんなまぶしいセットでやれるとは思っていなかった」と笑いを誘いながら振り返り、「フジテレビのゴールデンと言っていただいてありがたいです。ファミリーみたいな感じで撮影を終えることができました」と率直な思いを口にした。

　一般客の様子を撮影したVTRを見ながら、コメントをしていく番組のスタイル。川島は「今回、瞬発的なツッコミは伊達さんがいる」と話せば、伊達は「大喜利合戦ですよ」と笑う。川島にとっては、「いい意味で3人がリビングで見ているような感覚。出てくるお客さんがいい意味で異常ですから、自然と『すごいな』『やりすぎやろ』と出ちゃうんで。そんなに考えずに喋っているのかな」という。これに伊達は「家でテレビを見ているときに思っていることを口に出している感じです。考えたら次の場面に行ってしまうので、あまり考えず。もちろん、“おもしろ脳”で変換しています」と呼応する。

　取材の場は早速、“大喜利”のような雰囲気に。伊達が「うちはカミさんが春巻きが好きなので、春巻きがおいしいお店を探してます」と切り出すと、川島が「(番組で)密着していたら伊達さんの奥さんやった、というパターンで、伊達巻をほおばっている」と反応。すかさず伊達が「いや春巻き、春巻き。伊達巻は正月で出てくるもの」とツッコミを入れる。すると、川島は「伊達さんの春巻きだから、伊達巻って言ってもうた」。その場は一気に笑いに包まれた。

　巷にいる“オモシロ人物”の新発見や、通い慣れたお店の再発見にもつながり、可能性の広がる新番組。伊達が「番組をご覧になっている方が、実はうちの店にも名物のお客さんがいますよ、という情報を番組にいただければ、そこに取材に行くことができると思います」と話せば、富澤は「日本全国から、世界からでもいいですので教えてもらえたら」と声を弾ませた。

「ウワサのお客さま」　毎週金曜午後9時～9時55分。25日の初回は2時間スペシャル(午後8時～9時55分)