タレントの明石家さんまが10日、メインパーソナリティーを務めるMBSラジオ『MBSヤングタウン土曜日』（午後10時）に出演。番組ではフワちゃんのやす子へのXによる“暴言投稿”が大炎上し、フワちゃんが謝罪したことを取り上げた。

　さんまは「フワちゃんがどうのこうのとか、オレはちゃんと記事も読んでないし、見てもいないし、タイトル（見出し）だけ見ただけなんですけども」と前置きし、YouTubeになぞらえて「とにかく再生回数伸ばしたいんやろ？　とにかく再生回数のところにいってると思うねんけどな。わざわざそういう風なことを（投稿するのは）」と“目立つことが最優先”という風潮をチクリ。

　元雨上がり決死隊・宮迫博之らとの“バトル騒動”があった霜降り明星・粗品を例に挙げ、さんまは「粗品なんかでもそういうところはあるんで。“お前、再生回数伸ばしたいだけやな”ってこないだも会うて、言うてたんですけども。『はい、すいません』とか言うとったから」と“数字稼ぎ”を否定しなかったと暴露。「とらわれてんねん。YouTubeとかインスタ（グラム）とかの再生回数（やアクセス数）を伸ばしたい。みんなそうやろ、有名どころ」と指摘した。

　69歳の村上ショージが、フワちゃんを念頭に「若い子やから、オチのつけ方がようわかれへんところがあるから、単なるね（暴言になる）」と考えを明かすと、さんまは「ああそうか。（間違ったのは）オチだったのか。オレは記事見てないねんけども」と返した。村上が「オチのつけ方もようわかれへんから、単なるこう……」と繰り返そうとすると、さんまは「それ、人に言える？」と厳しいツッコミ。村上は「オレは言えるね」と力を込めた。

　番組前半では、モーニング娘。’24のサブリーダー、小田さくらがグループの“古いしきたり”を引き継ぐ方がいいのか悩んでいると明かすと、さんまも「芸能界のしきたりも大きく変わってるし、弟子修行もないしやな。（若手に）どう言うてあげてええのか」と同調した。

「吉本は学校（NSC）ができてから大きく変わってしまった。我々世代は弟子、師匠について、師匠の教えをいろいろ聞くんですけども。そういうのがあった方がええねんけどなあ。舞台でオレらネタなんかは、『人の芸人さんの悪いこと絶対言うな』って。ウチの師匠がね、『絶対言うたらあかん』って。“肉屋さんが店を開いて、近所にね『あっこの肉は腐ってますよ』って宣伝したらあかん。絶対、吉本の芸人さんのことを悪く言うたらあかん”っていうのを厳しく言われた世代やから」と説明した後、「師匠やから“はい”って（言うたけど）、ちょっとそのとき若かったから“言うてもええのちゃうかな。これを話題にしてるし”（と思った）けど、ウチの門下はそれはダメだったんですよ。絶対に、毒舌とかは」と自身に根付く基本的な考え方を披露。

「今はネットがあって、そんなこと（悪口）の言い合いになって、ほいでまた、悪口を言うことによって、再生回数伸ばしたいだけやろう」と世の中の流れに困惑。村上が「援護した人らもまた攻撃受けたりね」と言うと、さんまは「だから、それも狙いやねんて、ショージ。だからもう、好きなことを先輩とかどうのこうの関係なく、文字と言葉で攻撃してね。そういうのんがあるから、ホンマに困るよなあ」と嘆いていた。