「もらい泣き」「人格者」…連覇逃した橋本大輝、涙で金メダルの岡新之助を祝福する姿に感動の声
パリ五輪は7月31日、男子体操の個人総合決勝が行われ、東京五輪2冠で史上5人目の連覇に挑んだ橋本大輝(22=セントラルスポーツ)は6種目合計84.598点で6位に終わった。岡慎之助(20=徳洲会)が86.832点で金メダルを獲得した一方で、日本のエースにはメダルに届かずに自身のパリ五輪を終了。テレビ中継で悔し涙を流しつつ、岡を称賛して「幸せすぎて」と笑みを浮かべた姿に、ネット上では「感動」「もらい泣き」などの声が上がった。
パリ五輪男子体操の個人総合決勝
パリ五輪は7月31日、男子体操の個人総合決勝が行われ、東京五輪2冠で史上5人目の連覇に挑んだ橋本大輝(22=セントラルスポーツ)は6種目合計84.598点で6位に終わった。岡慎之助(20=徳洲会)が86.832点で金メダルを獲得した一方で、日本のエースにはメダルに届かずに自身のパリ五輪を終了。テレビ中継で悔し涙を流しつつ、岡を称賛して「幸せすぎて」と笑みを浮かべた姿に、ネット上では「感動」「もらい泣き」などの声が上がった。
岡が金メダルを獲得すると、橋本は満面の笑みで後輩を祝福した。その後、床に顔をついて号泣する姿が画面に映し出された。試合後のインタビューでも涙を流しながら言った。
「今はもう、新しい歴史を見れて僕は幸せです。連覇の意識はあまりなくて、ケガしてからここまで戻って、演技することができたので。悔しいんですけど、僕は今日でパリオリンピックは終わりなんですけど、堂々とやりきれたって気持ちでいっぱいです」
5月15日、練習中に負傷。「右手中指側副靱帯(じんたい)損傷」と診断され、満足な調整ができないまま本番を迎えていた。そして、東京五輪王者としての重圧と闘ってきた。その思いを聞かれると、橋本はさらに感極まった。
「正直、この3年間しんどかったですし、でも、それを乗り越えて戦えたのも応援してくださった方のおかげです。皆さんの期待に応えることができなかったので、次の目標に向けてもう1度、自分を見直して準備していきたいです」
その上で、日本チーム悲願の団体金メダル獲得には貢献できたことに言及し、「ケガをしてここまで戻って、何か団体の金メダルだけでもうお腹いっぱいなので……。悔しい気持ちより、何か幸せすぎて涙が出ちゃって。いや~、本当に団体金メダルをエースとして、エースとしてできたかは知りませんけど、みんなのために戦えたので、今大会、悔いの残らない大会でした」と振り返った。
そして、日本男子体操界に現役五輪王者が2人(橋本、岡)になったことを前向きにとらえた。
「国内から競争レベル高くなって、どんどん日本の体操が強くなる新しい未来が見えてきました。彼の努力とケガをしてもあきらめなかった強さに僕も感動したし、彼ものびのびとロス(五輪)に向けて一緒に戦えるように、僕が自分を鍛え直したいです」
橋本がさまざまな思いを示した姿に視聴者は即時に反応。ネット上では「もらい泣きした」「仲間を祝福する姿は美しい」「人格者すぎる」「スポーツマンシップが素晴らしい」「連覇をした内村航平はすごい」などの声が相次いだ。