山寺宏一、TARAKOさんお別れ会で涙「本当に信じられない」 思い出は“ファミレス飲み”
声優の山寺宏一が15日、都内で行われた『ちびまる子ちゃん』の主人公“まる子”ことさくらももこの声優などで知られる声優・TARAKOさんのお別れ会「TARAちゃんありがとうの会~たいせつなきみへ~」に出席した。参列後、報道陣の囲み取材に応じ、涙ながらに故人を追悼した。
関係者向けの第一部では約800人が参列
声優の山寺宏一が15日、都内で行われた『ちびまる子ちゃん』の主人公“まる子”ことさくらももこの声優などで知られる声優・TARAKOさんのお別れ会「TARAちゃんありがとうの会~たいせつなきみへ~」に出席した。参列後、報道陣の囲み取材に応じ、涙ながらに故人を追悼した。
3月4日に63歳で亡くなったTARAKOさんのお別れ会。関係者向けの第一部では約800人が参列した。祭壇には、まる子、そらジロー、まじかる☆タルるートくんのパネルや音符の形をしたバルーン、色鮮やかな花と共に帽子を被りながら笑顔を見せるTARAKOさんの写真が飾られた。司会はフジテレビの西山喜久恵アナウンサーが務めた。
TARAKOさんと長年付き合いがある山寺は「TARAちゃんは年齢が1つ上なんですけど、同世代ということでとても親しくさせていただきました。『TARAちゃん、山ちゃんで呼び合おう』ということで彼女がプロデュースした舞台にもかつて1度出させていただきました。素晴らしい脚本と演出で、こんなに温かい芝居を作る人、書く人が、声優の世界にいるんだ! と驚いて、本当に心から尊敬しておりました」と心境を吐露。
訃報については「昨年末に上演された舞台も拝見して、終わった後、楽屋で『山ちゃん、来てくれてありがとう』ってみんなで写真を撮りました。とてもお元気だったので、本当に信じられない気持ちでいっぱいです」と目を潤ませながら、悲痛な思いを語った。
TARAKOさんの人柄についても「本当に舞台を作り上げる人で、いろんなメッセージが込められていて、本当にたくさんの影響を受けました」と説明。続けて、「声優っていうのは、作品のごく一部を担当するわけで、本当にその人じゃなきゃダメという作品って、そうそうないと僕は思ってます。僕もたくさんのキャラクターをやらせていただきましたけれども、僕じゃなくったって、才能のある声優がたくさんいますし、作品がよければみなさんに愛される作品になるだろうって、どこか思っていたんです。ただ、TARAちゃんのちびまる子は本当にTARAちゃんじゃなければと心から思っていて。本当にすごいことだなといつも思っていました」と尊敬の念を明かした。
数年前に『ちびまる子ちゃん』で共演した際のエピソードも明かした。「(収録が)結構早い時間に終わって『飲み行こう! みんないつも行っているから!』って。飲み屋があまりなかったから『飲みに行ける?』って言ったら『ファミレスがあるよ!』って(笑)。なんと“ファミレス飲み”をしました。ファミレスで夕方から飲むことはあまりないんですけど、TARAちゃんが言うならって。みんなで楽しく飲んだ思い出があります。いつも励ましてくれて、笑顔しか思い出せないです。心から感謝しています」と振り返った。