プレステの可能性を広げた周辺機器5選 家庭用ゲーム機の常識を覆す革新的な機能

家庭用ゲーム機の歴史を変えた「PlayStation」は、1994年12月3日にソニー・コンピュータエンタテインメント(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)から発売された。「イチ・ニ・サン」のかけ声とともに流れるテレビCMを覚えている人も多いだろう。そんなPSでは数多くの名作ゲームが発売されただけではなく、ゲームの可能性を広げる周辺機器も登場。本記事では、そんなPSの周辺機器を5つ取り上げる。

PlayStation【写真:Matthieu Tuffet - stock.adobe.com】
PlayStation【写真:Matthieu Tuffet – stock.adobe.com】

家庭用ゲーム機の常識を変えたPS用の周辺機器たち

 家庭用ゲーム機の歴史を変えた「PlayStation」は、1994年12月3日にソニー・コンピュータエンタテインメント(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)から発売された。「イチ・ニ・サン」のかけ声とともに流れるテレビCMを覚えている人も多いだろう。そんなPSでは数多くの名作ゲームが発売されただけではなく、ゲームの可能性を広げる周辺機器も登場。本記事では、そんなPSの周辺機器を5つ取り上げる。

 最初に取り上げる周辺機器は、96年4月26日に発売された「アナログジョイスティック」だ。両サイドにある2本のスティックが特徴で、ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)から発売された『エースコンバット』シリーズに代表されるフライトシューティングゲームなどで使用できた。左右のスティックを使用した操作は、実際の飛行機の操作を想像させ、よりリアルなプレイを楽しむことができた。

 続いて95年1月1日にナムコから発売された「ネジコン」に注目しよう。中心には回転部が設けられており、前後にねじって使用できるコントローラーだ。ナムコから発売された『リッジレーサー』などのレースゲームでネジコンの回転部をハンドルのように使用すると、まるで実際の車を運転しているような気分を味わえた。

 99年1月23日にソニーから発売された「ポケットステーション(以下、ポケステ)」も忘れられない周辺機器だ。PSではゲームのセーブデータを保存するために使うメモリーカードそのものでゲームができるように進化したのがポケステである。白黒の液晶画面と小さなボタンがついており、対応ソフトからデータをダウンロードすればミニゲームを楽しめた。時計やアラーム機能が内臓しているうえに、赤外線通信でポケステ同士でデータのやり取りも可能。小さな筐体に詰められた多くの機能に驚いた人も多いだろう。

 リズムゲームの登場にあわせて周辺機器も登場したが、98年5月21日に発売された『STOLEN SONG』に同梱されていた「Vピック」にも注目したい。Vピックを使用してギターを弾くように操作すれば、実際のギターを演奏している気分を味わえる。なかにはVピックで操作するためにギターの形をしたたたき台を自作した猛者もいるようだ。

 最後に2008年7月24日に発売された「PLAYSTATION Eye」をみてみよう。PLAYSTATION EyeはPS3用のマイク付きUSBカメラで、PS3に接続してテレビの上下に設置して使用する。PLAYSTATION Eyeには静止画・動画・音声を編集できるツールや、手の動きを利用して遊ぶゲームなどが同梱されていた。インターネット回線を使用すれば、PLAYSTATION Networkに登録済みのフレンドと最大6人までAVチャットができるという高機能ぶりだ。今となってはAVチャットは当たり前になっているが、15年前に家庭で実現できていたというのは驚きだ。

 今年で発売から30周年を迎えるPS。今後も新技術を適用して、我々には考えつかないプレイスタイルを提案してくれるだろう。

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