立川晴の輔、『笑点』オファーに驚き「自分ではないと思っていた」 初めて収録は「もう覚えていない」
落語立川流 立川志の輔一門・立川晴の輔(たてかわ・はれのすけ)が日本テレビ系『笑点』(日曜午後5時30分)の新メンバーに決定し、7日放送回で初の大喜利を見せた。
木久扇「立川談志の命日と晴の輔が生まれた日(11月21日)が重なっていて、びっくりした」
落語立川流 立川志の輔一門・立川晴の輔(たてかわ・はれのすけ)が日本テレビ系『笑点』(日曜午後5時30分)の新メンバーに決定し、7日放送回で初の大喜利を見せた。
立川晴の輔は、BS日テレ『笑点 特大号』の若手大喜利コーナーで活躍しており、2019年には三遊亭円楽師匠の代演として『笑点』にも登場したことがある。落語立川流のレギュラーメンバーは、初代司会者・立川談志以来、“55年ぶり”となる。
晴の輔師匠がレギュラーメンバーになったことで、『笑点』メンバーは、東京・江戸落語界に分かれている4つの団体、落語協会、落語芸術協会、落語立川流(立川流)、五代目円楽一門会(円楽党)すべての落語家がそろう『笑点』史上初めてのメンバー構成となった。
収録後、新メンバーお披露目会見が行われた。早くも息の合った掛け合いや『笑点』らしい温かい笑いに包まれた会見となった。
――『笑点』の新メンバーに選ばれたときの心境は。
晴の輔「ただただ驚きました。若手大喜利(BS 日テレ『笑点 特大号』のコーナー)はやらせていただいていたんですけども、木久扇師匠の席は自分ではないと思っていたので、本当に驚きました」
たい平「じゃあ、宮治の席だったら大丈夫だった?(笑)」
晴の輔「いや(笑)、席が一つ増えないかなとはずっと思っていました」
――初めて収録に参加してみての感想は。
晴の輔「もう覚えていないですね。なんだかずっと顔が引きつっていたと思うんですけど、気づいたら終わっていたぐらいです」
たい平「でも、好楽師匠も隣でずっと引きつっていたよ。(笑)」
――メンバーからみて新メンバーが加わった初の大喜利はどうだった。
昇太「僕は彼が前座の頃から知っているので、ここに一緒に並んでいるのがとても不思議な気はしているんですけど、昔からハツラツした人だったので、他のメンバーとは違う風を起こしてくれるんじゃないかなと感じました」
好楽「いや、つくづく思いましたね。やっと私と晴の輔の時代がやって来たと(笑)若手大喜利の司会をよくやっていたのですが、この人(晴の輔)はスベったことがないんですよ。だから、この人は本当に天才だなと思った。やっぱり(『笑点』メンバー)に選ばれるわけですね。そして、私の隣に座ってくれて心強い。左(宮治)が邪魔です。(笑)」
小遊三「聞いたら若手大喜利を 10 年やっていたと言うんですよ。そこで技を磨いていたから今回の収録でも安定した力で笑いを取っていましたよね。『笑点』という大きな川が流れていて、そこへ新しい風が吹いてきたので、ますますこの番組は良くなっていくと思います」
たい平「晴の輔さんっていうキャラクターが入ることによって、僕たちにもどんな化学変化が起きるか楽しみ。新たな自分のポジションを確立していって欲しいと思っています。大先輩たちがいたときから少しずつ変わって、一之輔さん、宮治さん、さらに、晴の輔さんが入ることによって、若いこれからの時代にどうやって『笑点』が変わっていくかっていうのを中で見られる幸せを感じております」
一之輔「もう何年も先輩の兄さんなんですけど、所属協会が違うのでたぶん6年ぶりぐらいにお会いしたんですけどね、やっぱり若々しいですよね。また、立川流っていうのはほんとにヤバイ組織なんです(笑)でも、その中でもスマートな芸風を見せてくださる兄さんですね。落語を知らないけど『笑点』を見ている人ってたくさんいると思うのですが、いろんな噺家がいるんだなとか流派があってしのぎを削っているんだなってことをわかって頂けたら、その窓口になって我々頑張っていけたらなとおもっております」
宮治「多分この中で一番長く兄さんと一緒に若手大喜利をやらせていただいていたので、ポジション争いというか勝負みたいなところがあったんですけど、『笑点』の先輩方に教えてもらったのは、“メンバーはファミリーだよ”って。みんなでパスを回しながら一つの番組を作っていくんだよってのを教わってきたので、一人の戦いではなく、もっと家族になれるように一日も早く頑張っていきたいなと思っています。もう一つは、若手大喜利から来ると、今までの仲間だった人たちが仲間ではない感じになっていきます。なにかはわからないですけど、冷たい目線にも頑張って耐えてください(笑)」
山田「昔、立川談志師匠がちびっこ大喜利に出演していた私を可愛がってくれていました。談志師匠に『笑点』に出られるように頑張ってねって応援してもらった私が今度はあなたに頑張ってください、という言葉を贈らせて頂きます」
――新メンバー、晴の輔師匠から視聴者へメッセージ。
晴の輔「今回は初回だったので、本当にメンバーの皆さんが僕なんかに花を持たせてくださって優しく包んでいただきました。これから自分なりの個性を出してやっていければと思いますので、ひとつよろしくお願い致します」
さらに、新メンバー発表の先導役を務めた木久扇が「彼と話したときに、立川談志の命日と晴の輔が生まれた日(11月21日)が重なっていて、『笑点』のメンバーに選ばれたのは、談志師匠のお導きなのではと言っていて、びっくりした。『笑点』では、私の足跡をたどることはしないで自分の感性で、焦らず、緊張せずに、だんだんと自分の芸風を(全国のお茶の間に)浸透させていって欲しい」と晴の輔師匠へ応援のメッセージがあった。
□立川 晴の輔(たてかわ はれのすけ)落語立川流 立川志の輔一門。1972年11月21日、兵庫県神戸市生まれ。岡山県作陽高卒業、東京農業大農学部卒業。1997年、立川志の輔に入門。志の吉を拝名。2003年、二ツ目に昇進。13年、真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名。BS日テレ『笑点 特大号』の「若手大喜利」に出演。19年、六代目三遊亭円楽の助っ人として『笑点』レギュラー大喜利に出演。