【ブギウギ】趣里、撮影終わっても号泣 梅吉最期のシーンは「スタッフもみんな涙」

俳優・趣里が主人公の福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第110回が7日に放送され、スズ子が危篤の父・梅吉(柳葉敏郎)の最期の時を一緒に過ごすシーンが感動的に描かれた。娘・愛子(小野美音)と香川に駆けつけたスズ子は病床の梅吉と替え歌の“父ちゃんブギ”を一緒に歌い、号泣しながら梅吉に抱きつく場面も。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、趣里や柳葉の撮影時の様子など舞台裏を明かしてくれた。

梅吉(柳葉敏郎)と話すスズ子(趣里)【写真:(C)NHK】
梅吉(柳葉敏郎)と話すスズ子(趣里)【写真:(C)NHK】

制作統括が明かす舞台裏 リハーサルをせず、すぐ本番1発OK

 俳優・趣里が主人公の福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第110回が7日に放送され、スズ子が危篤の父・梅吉(柳葉敏郎)の最期の時を一緒に過ごすシーンが感動的に描かれた。娘・愛子(小野美音)と香川に駆けつけたスズ子は病床の梅吉と替え歌の“父ちゃんブギ”を一緒に歌い、号泣しながら梅吉に抱きつく場面も。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、趣里や柳葉の撮影時の様子など舞台裏を明かしてくれた。

「梅吉の最期ということで、撮影前もお2人とも集中していました。このシーンは放送では10分ほどありますがリハーサルをせず、すぐ本番という形で撮りました。1発OKでした。撮影部も気合が入っていたと思いますし、集中して静かに始まった感じです。撮影自体も15分以上と、1話分以上あるほどの長さでしたが編集で10分にしました。それでも10分もあるとは感じないくらい感情を揺さぶるシーンになったと思います。親子愛がしっかり撮れてよかったです」

 柳葉と趣里の撮影後の様子が気になる。

「柳葉さんはこのシーンでオールアップでした。終わって晴れ晴れとした表情が印象的でした。趣里さんは、お父ちゃんの最期でしたので、お芝居の延長線上的というぐらい泣いていました。感極まっていました。スタッフもみんな涙、涙になりました」

 スズ子と梅吉は血のつながりがない。スズ子は出生の秘密を知っていたが、梅吉には知っていることを内緒にしていた。だが第110回では偶然という形で隠し事のない展開が描かれた。

「出生の話の決着というわけではないですが、改めて表現できたらいいなとは思っていました。モデルの笠置シヅ子さんも自分の両親は育ての親、という思いでいたようです。その思いをくみたいと思いつつ、脚本家の足立紳さんもスズ子の親は梅吉さんとしっかり言いたいという思いもあり、こういう台本になりました。言うつもりはなかったけど、くしくも知られたという感じでいけたらと考えました」

 また、愛子が、かわいいからと亀を持って梅吉が撮影するカメラに収まったシーンもあった。亀が大好きだったスズ子の亡き弟・六郎との縁も感じさせた。

「おじさんとめいっ子の縁を、少しでも感じていただけたらうれしいなと思いました」

 ここで亀についても聞いてみた。

「撮影には小さい亀とちょっと大きめの亀を使っていました。六郎が幼い時は小さい亀を、六郎の成長後は月日がたっている設定なので大きめの亀を使っていました」

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