芸人の底力が試される異色企画…関西ローカルながらも“伝説の番組”と話題 仕掛け人が明かす裏側

読売テレビにて放送されている『笑い飯presents ひとりで60分』。挑戦者ただ1人が孤独な空間でネタを披露し続けるという芸人の底力が試されるドキュメンタリーバラエティーだ。関西ローカルながらも大きな反響を呼んだ“伝説の番組”が、1年の時を経て、ついに第5弾が3月11日深夜25時から放送される。そんな同番組の企画立案者でもある岸本ディレクターが見どころ語った。

『笑い飯presents ひとりで60分』第5弾が放送【写真:(C)ytv】
『笑い飯presents ひとりで60分』第5弾が放送【写真:(C)ytv】

『笑い飯presents ひとりで60分』待望の第5弾が3月11日に放送

 読売テレビにて放送されている『笑い飯presents ひとりで60分』。挑戦者ただ1人が孤独な空間でネタを披露し続けるという芸人の底力が試されるドキュメンタリーバラエティーだ。関西ローカルながらも大きな反響を呼んだ“伝説の番組”が、1年の時を経て、ついに第5弾が3月11日深夜25時から放送される。そんな同番組の企画立案者でもある岸本ディレクターが見どころ語った。

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 固定カメラに囲まれた異質なスタジオにいるのは、挑戦者ただ1人。そこには、笑ってくれるスタッフはおろか、カメラマンもいない。そんな孤独な空間で、たった一人でネタを披露し続ける『笑い飯presents ひとりで60分』。ネタが尽きて心が折られるか、底力を見せて笑いと賞金をかっさらうのか、編集無しの一発勝負という、まさに芸人を題材にしたドキュメントバラエティーだ。

 第1弾では藤崎マーケット・トキ、第2弾では天竺鼠・川原克己、第3弾ではアインシュタイン・河井ゆずる、第4弾ではロングコートダディ・堂前透が挑戦。“芸人界”でも大きな反響を呼んだ。

――ひとりで60分というタイトルからすごい番組ですが、企画した意図は。

「元々は4年前のコロナ禍で、通常の番組収録が難しくなり始めたタイミングに“この現状でも収録可能な企画”として考案したのがきっかけです。“大人数より少人数”“演者同士のディスタンス”等々、当時収録で気を付ける必要があった事から逆算した結果『いっそのことひとりだけにしてしまおう!』と考えた企画なので、コロナ禍でなければ思い付いていなかったかも知れません。企画としては、お笑い番組をする上で“ショートネタの番組”が当時のテレビも多く、そこと差別化出来る、チャレンジングな企画にしたいなと思い考案しました!

 番組の見どころは、孤独に戦う芸人さんの姿はもちろん、とにかくノーカットでひとりきりの空間を映し続けているので、ネタとネタの間の何もない時間がたっぷりあることです(笑)。急いで着替えに行ったり、次のネタをどうするか悩んだり、通常の番組では見られない時間も垂れ流しでOAしている事は見どころかなと思います! その合間時間でネタに対する笑い飯さんや芸人さんの感想、ツッコミなどをたくさん聞けるので、とても贅沢な時間だなぁと毎回感じています」

――藤崎マーケット・トキさん、天竺鼠・川原さんをはじめ個性のある芸人をキャスティングしている理由は。

「スタッフもそうですが、視聴者の方も見る前からワクワク、ハラハラできるような芸人さんにオファーさせていただいています! とは言えウケるかウケないか、どちらのパターンでも番組は面白くなると思うので、理想は全ての芸人さんに1度挑戦していただきたいです! 第2弾の天竺鼠・川原さんは打ち合わせから本番終わりまで、終始楽しそうにされていました。今でも『またやりたい』と定期的に言っていただいています(笑)」

――岸本ディレクター的、過去1番の名シーンは。

「第1弾の藤崎マーケット・トキさんが挑戦の後半で『ネタなくなった!!』と叫んでトランポリンで跳ねたシーンは、この番組を象徴するシーンかなと思います。あとは番組のために人生初のピアスを開けたアインシュタイン・河井さん、セルフモノボケ縛りで挑戦して終始圧巻だったロングコートダディ・堂前さんなど挙げればキリが無いですが、天竺鼠・川原さんが島田一の介師匠を絡めたネタをやった際は、収録本番中に笑い過ぎて涙が止まらず大変だった思い出です」

――収録中、「芸人の底力を見せられたな?」と思わされたエピソードなどありますか。

「特に第1弾のトキさんは、どんな企画か一切分からない状態で最初の挑戦者を引き受けていただいたので、芸人さんとしてカッコよすぎるなと思います。それから挑戦が終わってからも『システムこっちの方が良いかも』『この芸人がやったら面白いかも』と定期的に声も掛けてくださるので、めちゃくちゃありがたいです。あとは何と言っても、ツッコミにも関わらずオファーを受けていただいた河井さんですね。収録後には『芸人として貴重な経験させてもらって、ありがたい限りやったよ』と連絡までいただいて感謝しか無かったです。もちろん、平然と笑顔でやりこなした川原さん・堂前さんも芸人さんとして凄すぎます!

 番組のプレゼンターでもある笑い飯さんは収録のたびに『みんなよくオファー受けてくれるなぁ…』と挑戦する芸人さんに感心されてます。あと、パンサーの向井さんがラジオ番組で『これ出来る芸人、何人いるんだろう…』と反応して下さったり、芸人さんからは想像以上に反響をいただきました。ぜひ向井さんにもいつか出ていただきたいです(笑)」

――生配信での挑戦者の発表が楽しみですが、記事を読んだ人だけに第5弾の挑戦者についてヒントをいただけますか。

「『正直、断られるかな…』と覚悟の上でオファーした芸人さんなのですが、快く挑戦を引き受けていただきました。視聴者の方にも驚いてもらえるのでは…と思うので、楽しみにしていただきたいです! 第5弾は特に、生配信での挑戦者発表の様子から是非見届けていただきたいです…! 一体何が起きるのか、楽しみにしていただければと思います」

 なお、第5弾放送に先立ち、2月29日午後7時から、第1弾挑戦者のトキ、第2弾挑戦者の川原、という同期2人が集結し、オンライン生配信イベント「トキ×川原 緊急番組会議~『ひとりで60分』第5弾挑戦者を大発表~」を開催。同イベント内で注目の第5弾の挑戦者を発表し、その挑戦者を緊急招集する。

記事提供:読みテレ(https://www.yomitv.jp/

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