衝撃の鬱展開の数々…いじめにネグレクト…報われないストーリーが話題の漫画3選

アプリやネットで漫画が読める昨今。ネット連載のオリジナル作品が多数生み出され人気を博している。中でも、衝撃展開の作品が注目の的に。今回は鬱展開や報われないストーリーが話題のアプリで読める人気漫画3選を紹介しよう。

『聖母の断罪』【画像:(C)カズキ・亀島潤斗/集英社】
『聖母の断罪』【画像:(C)カズキ・亀島潤斗/集英社】

更新日になるとXでトレンド入りしていた『タコピーの原罪』

 アプリやネットで漫画が読める昨今。ネット連載のオリジナル作品が多数生み出され人気を博している。中でも、衝撃展開の作品が注目の的に。今回は鬱展開や報われないストーリーが話題のアプリで読める人気漫画3選を紹介しよう。

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 1作目は、2023年5月から『となりのヤングジャンプ』(集英社)で連載がスタートし、アプリ「ヤンジャン!」でも読むことができる『聖母の断罪』(作:カズキ、亀島潤斗)だ。壮絶ないじめがきっかけで死んでしまう流桐崇の母親・流真理(後の明星真里亞)を主人公とした復讐(ふくしゅう)のストーリーである。

 同作品はショッキングないじめ描写や、いじめっ子グループの悪行などが描かれている。真里亞がいじめっ子グループを1人ずつ追い詰めていく展開から目が離せない。現実でもあるいじめ問題や、家族を愛するがゆえにいじめっ子たちに復讐心が生まれていく過程が、胸を締め付けてくる作品だ。

 SNS上でも「内容にビックリして、復讐劇にぐっと引き込まれた」「心の奥底からゾワゾワした感情が湧いてきて早く続きを読みたくなる」などのコメントから、多くの人が物語に魅了されていることが分かる。いじめ描写が苦手でなければおすすめの作品だ。

 次に紹介するのは、小説が原作で17年に『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載を開始した『DINER ダイナー』(作:平山夢明、河合孝典)。19年に『となりのヤングジャンプ』に移籍しており、アプリ「ヤンジャン!」でも読むことができる作品だ。主人公・大場加奈子は、気まぐれに応募した裏バイトがきっかけで強盗事件に巻き込まれてしまう。加奈子は裏社会の人間に捕えられ、殺される寸前に殺し屋が多く訪れるダイナーに命を買われ、働くことになるというストーリーだ。

 もう1人の主人公・ボンベロは、ダイナーの店長兼シェフで、加奈子の命を買った張本人。作中では個性豊かな殺し屋たちがダイナーを訪れ、食事を楽しむ。しかし、狂気を隠し持つ殺し屋たちは、ふとしたきっかけで殺し合いを始めてしまう。トラブルが解決しても、殺し屋が死んでしまったり、報われない展開が多いのも特徴だ。また、戦闘ではグロテスクな描写も散見される。

 しかし、胸がアツくなる人間ドラマも描かれ、ストーリーの楽しさも感じる作品だ。SNSでも「グロくて痛くて無理だけどなぜか読み進めてしまう」「グロいけどほんとセンスいい」と肯定的な声が多い。

 最後に紹介するのは、21年末から22年3月まで『少年ジャンプ+』(集英社)で連載され、同名アプリでも読める『タコピーの原罪』(作:タイザン5)。短期集中連載だったがSNSで大きく話題を集めた良作である。人を幸せにすることが生きがいの異星人・タコピーが、劣悪な家庭環境で育ち、いじめも受けている小学4年生の女の子・久世しずかと出会い、幸せを追い求めるストーリーである。

 宇宙人であるタコピーが、静かに笑ってもらいたいという思いからの行動が、逆に彼女を追い込み、絶望的な状況へと進んでいく展開は衝撃的だ。

 同作品には現実社会でも問題となることが多い、いじめやネグレクトなど“親との関係”が描かれている。しかし、読んでいると「これハッピーエンドになる可能性ゼロじゃない?」と思えるような場面も多い。

 SNS上でも「読んでいてシンドイけど読み進めてしまう魅力がある」「ツラくて重すぎるマンガだけど話に引き込まれた」とコメントがあるように、鬱展開からの大逆転ハッピーエンドを願いながら、ページを進める手が止められなくなる不思議な魅力を感じる作品だ。

 漫画アプリの普及により、オリジナリティーあふれる作品が増え、読者の心を揺さぶり続けている。これからも漫画の可能性は広がり、多くの良作に触れることができるだろう。

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※本文にて紹介している『聖母の断罪』の第1話「それは愛か傲慢か」が下記より試し読み可能です。ぜひ御覧ください。

「ヤンジャン!」では本作品全話配信中です。
https://ynjn.jp/title/9892

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