20年前の秋アニメを覚えてる? 『ハガレン』『ボーボボ』と名作ぞろいだった2003年

今から20年前である2003年の秋アニメでは、社会現象を巻き起こしたヒット作品や、腹を抱えて大笑いするほどのギャグ作品など、多くの人を喜ばせるアニメが放送されたことをご存じだろうか。そんな20年前の名作秋アニメを4作品紹介する。

ZOZOTOWNとのコラボアイテムが販売されている『ボボボーボ・ボーボボ』
ZOZOTOWNとのコラボアイテムが販売されている『ボボボーボ・ボーボボ』

アニメに、実写映画にと一世風靡した『鋼の錬金術師』

 今から20年前である2003年の秋アニメでは、社会現象を巻き起こしたヒット作品や、腹を抱えて大笑いするほどのギャグ作品など、多くの人を喜ばせるアニメが放送されたことをご存じだろうか。そんな20年前の名作秋アニメを4作品紹介する。

 最初の作品は、TBS系で放送されたアニメ『鋼の錬金術師』だ。主人公のエドワード・エルリックは、死んでしまった母を生き返らせるため、錬金術最大の禁忌である人体錬成をおこなう。しかし、人体錬成は失敗に終わり、彼は右腕と左足を失い、弟のアルフォンス・エルリックは体すべてを失ってしまう。そんな2人が失った体を取り戻すため、「賢者の石」を探す旅を描いた作品だ。

 アニメ映画や実写映画も制作された本作は、大阪のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のアトラクションに採用され、社会現象になるほどの人気となった。SNS上では「人生の中で1番好きな作品」「キャラクター、ストーリー、バトル、メッセージなど全てにおいてパーフェクト」とアニメ放送から20年経った今でも愛を感じるファンの声が見られた。

 次に紹介する作品は、NHKで放送されたアニメ『プラネテス』だ。本作の主人公は、宇宙ステーションでデブリ(宇宙ゴミ)回収を仕事にしている職業宇宙飛行士・星野八郎太(通称ハチマキ)だ。本作は、自分の宇宙船を手に入れるという夢はあるが、デブリ回収の日々に追われる現実に葛藤しながら成長していくハチマキを描いた物語である。

 アニメ『機動戦士ガンダム』などのロボット作品を多く制作しているサンライズが、現実的でドラマ色の強い本作の制作を担当したことに、「20年前とは思えないほどメカのクオリティが高さに驚いた」「親子の絆や男女のそれぞれの愛の形、価値観など感動ポイントが豊富」と感動の声がSNS上で寄せられている。

 同じくNHKで放送されていた作品『無人惑星サヴァイヴ』も名作と名高いアニメである。本作は、環境破壊によって地球に住めなくなり、スペースコロニーで人々が暮らす22世紀を舞台にしたNHKオリジナルアニメだ。修学旅行で木星に向かう途中で遭遇した重力嵐により、避難シャトルに乗った7人の学生たちが、シャトルの故障でたどり着いた文明のまったくない惑星で生き延びる姿を描いている。獰猛な巨大生物や自然を相手に、仲間と協力しながら困難を乗り越えていくストーリーに胸を熱くしたファンも少なくない。

 NHKアーカイブスのサイトでは「仲間との助け合い、違う種族の人間との友情、自然を守ることの大切さが描かれていて、今だから多くの人に見てほしい」と熱いコメントが掲載されており、20周年を機にぜひ再放送してほしい作品だ。

 最後に紹介する作品は、テレビ朝日系で放送された『ボボボーボ・ボーボボ』だ。本作品は、地球を支配するマルガリータ帝国の皇帝ツル・ツルリーナ4世の横暴に対して主人公ボボボーボ・ボーボボが戦いを挑む物語。ボーボボの長い鼻毛を使った鼻毛真拳や、ボーボボのライバルであり相棒の首領パッチが繰り出すはちゃめちゃなギャグに笑い転げた人も多いだろう。

 残念ながら、日本PTA全国協議会がおこなった意識調査で、子どもに見せたくない番組の上位にランクインしてしまった本作だが、SNS上では「20周年記念で色々グッズ出たんだから再アニメ化してください」「最終的にスポンサーすら付かなくなった作品だけどまた見たい」との声があがった。実際に、放送開始20周年を記念して、11月24日からはZOZOTOWN限定でのコラボアイテムを受注販売するなど、今でも高い人気を誇っている。

 20年前にこれらの作品を見ていた子どもたちは、今やすっかり成人している。大人になって再度見てみると、違った感動が得られるだろう。

次のページへ (2/2) 【写真】“黒い”首領パッチのぬいぐるみ、実際の写真
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