引退撤回の朝倉未来、格闘家休養宣言で涙 素の表情にファン「初めて見た」「貰い泣き」
格闘家の朝倉未来は今月19日に行われた新格闘技イベント「FIGHT CLUB」でYA-MANに1R・KO負け。試合後には自身のSNSで「引退」を示唆した。激闘から2日後、引退発言を撤回しカメラの前で涙を流した。
「絶対に強い姿を見せる」と宣言
格闘家の朝倉未来は今月19日に行われた新格闘技イベント「FIGHT CLUB」でYA-MANに1R・KO負け。試合後には自身のSNSで「引退」を示唆した。激闘から2日後、引退発言を撤回しカメラの前で涙を流した。
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アウトサイダー出身の未来は2018年以降、格闘ファンを常に魅了し続けてきた。格闘家×YouTuberの先駆者として活躍していたが、近年は自身が社長を務める「BreakingDown」の台頭や経営者としての姿が目立っていた。
そんな中で初のキックデビュー戦。相手はRISE王者のYA-MANだった。まさかの1R・77秒KO負けに記憶は飛んでしまい、試合後会見は中止となった。
ひとりで動画を撮影したという未来は「最後に出した動画だったり、インスタグラムの投稿だったりが記憶があいまいななかで、そのときの心情を投稿したと思うんですけど、次の日、記憶のほとんどが戻って、試合中の記憶はいまだにないんですけど、いろいろひとりで考えました」と回顧。
今回の負けの意味、現在の立場、これからを考えたという。思いがまとまり、今回撮影をすることを決めた。
「最後の投稿のYouTube(試合直後の映像)も撮ってた記憶がなくて。今回の負けのショックはデカいです。ただ、こんなダサい終わり方でいいのか。やり返しにいきたい。闘争本能の火みたいなのを感じていて」
年末RIZINに出場することはないと語っていた未来だが、YA-MANに勝利していれば出場するというプランもあった。
「今回の負けを受けて年末やり返していきたいなみたいな気持ちもあったんだけど、友達とかに『絶対やめとけ』って言われて、確かにそうかみたいな感じ。年末出ることはないんですけど、何が言いたいかというとまだやれるんじゃないかっていうか、誰かのためにじゃなく、自分自身がやり返しにいきたい。格闘家として気持ちは残っていると思います」
格闘家のほかにYouTuber、経営者などさまざまな姿がある未来。根幹にあるのは「人の人生を良い方向に変えたい」。その中で格闘家の姿を求めるファンの声が重圧になっていた。
「試合を2~3か月やらないと、練習しろとか試合を早くしろって声が届いて。格闘家として人を楽しませるっていう自分の性格にも響いて格闘家として試合をしなきゃって思う。要するに結構それが重荷になってた。ストレスに感じていました」
その上で常に賛否両論ある「BreakingDown」への思いも語る。
「BreakingDownに出ている人たちと同じような境遇からRIZINまで駆け上がって、いまこれだけの人に応援してもらっている。同じ境遇の人たちの人生を変える場所になってほしい」
さらに「BreakingDownばかり投稿していると視聴者の人はそこばかりに目がいってしまうので、自分が練習していないと思う。24時間自分の生活を映し出すことはできないし、自分も全てをさらけ出すのは得意ではないです。格闘技一本に集中してないように見えると思う。その部分が期待しているファンにとっては『もっとやれよ』の気持ちになるのも分かる」と語った。
身体的なダメージ以外にも精神部分の疲れもあった。ファンへ心労について明かす未来は涙を流し休養を宣言した。
「格闘技を少し休ませてほしいです。3か月、4か月なのか5か月なのか分からない。体と精神がしっかり休養して自分の気持ちで試合がしたいって思うときまで休憩させてほしい。さっきも言っていた通り、ここで逃げ出すこともできるんだけど、自分自身こんなとこ、こんな負け方で終わりたくない。
誰よりも悔しいです。今回の負けは。また血反吐を吐くような練習をしてまた必ずね、皆さんの前で強い姿を見せたいと思ってるので……。なので……その時まで……」
気持ちが落ち着くと「絶対に強い姿を見せるので、それまで待っていてください。必ず戻ってきます」と力強く語った。
未来の涙にファンからは「漢泣き」「悔しさが伝わってきた」「貰い泣き」「初めて見たな」「いろいろ大きいものを背負いすぎてる」「これを配信するという勇気が凄い」「こっちも泣けた」「ここからですね」「みんな待ってる」「心が純粋な人」などの声が上がっていた。