格闘家の朝倉未来はオープンフィンガーグローブマッチでYA-MANに77秒・KO負け。試合後には自身のSNSやYouTubeチャンネルで「試合の記憶がない」と振り返り、ファンに驚きを与えていたが、同業者からは同様の体験を回想する声が上がっている。

　未来は試合後、試合の記憶はおろか、自身に関する記憶の一部も失ったと振り返った。一般のファンからするとあまりに衝撃的な光景に、「こんなことある？」「演技では？」などと疑う声も上がる始末だった。

　一方で同調したのは実際に体験したことのある格闘家だ。元MMAファイターの川尻達也は、「2011年4月。この日1日の記憶は未だに戻ってません」とギルバート・メレンデスに1R・TKO負けした一戦を回想。「記憶がない事自体分かってなくて、2年後くらいにふとした話からこの日の記憶が全くない事に気付きました。この試合後1ヶ月は何も運動せず旅行したり格闘技に触れずに好きな事してました。今はゆっくりしてほしいです」と呼びかけた。

　元力士で現在はRIZINファイターの貴賢神も「俺も兄弟子に後頭部だけ集中して蹴られた時、その時の本場所勝ち越ししてたけど、自分の名前わからなくなって本場所で勝ち越したかどうかもわからなくなったことあるな～1時間過ぎてから復活したけど俺はね」と振り返っていた。

　ほかにも格闘技経験のある一般ユーザーからも「KO負けして記憶が飛ぶ経験をした事ないアンチがヤイヤイいってるけどこれめっちゃ格闘技あるあるだよ」などと指摘する声も上がっている。

　未来は試合から一夜明けた20日にはSNSに「記憶戻った」と投稿している。