俳優の大村崑が10日、都内で開催された映画『SPELL～呪いは、終わらない～』第2章舞台あいさつに、寺西優真と共に出席。92歳の誕生日をサプライズで祝福される場面があった。

　11月1日で92歳を迎えた大村は「元気ハツラツ大村崑でございます」とあいさつし、「小さいときからお祭りでお化け屋敷に行くのが好きだったんです。人間ってのは怖いものを見たい気持ちがいっぱいあるんですけど、なかなかそういう機会がない。今回はしっかり怖いものを見てください」と呼びかけた。

　怖いものが面白い理由については「お化け屋敷から出て来た人はみんな笑っているんですよ。あれは、怖いものを見た後のホッとした時に、笑顔が発生するから」と持論を展開し、「今日はこの映画を見ていただいて、外に出て笑ってください。きっと長生きすると思います。私は92歳でございます。どうぞ応援してください」と頭を下げた。

　見どころについては「あそこでしょうね！　でも、言えません。言っちゃうと半減するで」とだんまり。その変わりに、共に主演を務めた寺西について「こういう二枚目の顔はなかなか見られなかった。男前だし、賢いし、笑ってもかわいいし。そういう表情がいっぱいでてきて、アップで見られるっていうのはなかなかみなさんついていけないでしょう」と称賛した。

　また、イベント終盤には、92歳になった大村に、顔写真付きの誕生日ケーキが贈られるサプライズが。大村は一瞬戸惑い、ケーキを見て喜んでいた。

　舞台あいさつには、俳優のGOD、原田翔太、音楽家のSIZUKU、作家の北條透子、プロスケーターの安藤美姫、元宝塚歌劇団雪組・宙組の男役スターの鳳翔大、寺西一浩監督も登壇した。

　寺西と大村がダブル主演を務める同映画は、寺西監督によるホラーサスペンス「SPELL」シリーズの第2章。霊能者一家・馬飼野家が霊能現象に挑む姿を描いており、寺西は霊能の馬飼野俊平、大村は俊平の祖父・霊山を、安藤は俊平の学生時代の同級生・瑠璃を演じた。