元乃木坂46井上小百合「誰かを好きになることって奇跡」 舞台『シェルブールの雨傘』で実感

元乃木坂46の井上小百合が出演する舞台『シェルブールの雨傘』の初日前ごあいさつおよびゲネプロが、4日に新橋演舞場にて行われた。井上は主演を務める京本大我らと登壇し、初日を迎えるにあたっての心境を明かした。

舞台『シェルブールの雨傘』初日前ごあいさつおよびゲネプロに出席した井上小百合【写真:ENCOUNT編集部】
舞台『シェルブールの雨傘』初日前ごあいさつおよびゲネプロに出席した井上小百合【写真:ENCOUNT編集部】

SixTONESの京本大我が主演を務める

 元乃木坂46の井上小百合が出演する舞台『シェルブールの雨傘』の初日前ごあいさつおよびゲネプロが、4日に新橋演舞場にて行われた。井上は主演を務める京本大我らと登壇し、初日を迎えるにあたっての心境を明かした。

 本作は、1964年に公開されたジャック・ドゥミ監督の映画が原作。舞台は57年秋、アルジェリア戦争が続くフランスの港町シェルブール。病気の伯母・エリーズと共に暮らす20歳の自動車整備士のギイ(京本)は、17歳のジュヌヴィエーヴ(朝月希和)と将来を誓い合った恋人同士。そんな時、ギイにアルジェリア戦争への召集令状が届き戦地へ赴くことに。2人は永遠の愛を誓い合ってシェルブール駅で別れる。

 井上は、ギイの叔母を献身的に支え、ギイを励ますマドレーヌを演じる。「この作品はセリフが1つもなくて、楽曲で紡がれる作品で苦労しながら作り上げてきたので、そこに注目していただきたいです。他にはパンフレットに書いてあるので、チェックしていただきたいのですが……。この作品を通して感じているのは、人生っていろんな選択肢とタイミングと、人との出会いと別れがたくさんあるけれど、そのなかで人が誰かを好きになることって奇跡的なことだなと。マドレーヌは、恋と愛のちがいを伝えてくれるような存在だと思います。彼女は愛を持って行動できる女性だと思っているので、私も愛を持ってこの作品に取り組むよう頑張っていきたいです」と思いを込めた。

 ギイの恋人・ジュヌヴィエーヴを演じる朝月は「お稽古が始まったときは、何度もプレッシャーを感じて怖くなってしまったのですが、京本さんはじめ、共演者のみなさまの歌とお芝居のバイタリティーあふれるお姿を拝見して『こんなんじゃだめだ』と自分を奮い立たせることができました。聞けば聞くほどすばらしい名曲です。心を込めて、毎日ていねいに舞台を重ねてまいりたいと思います」と誓った。

 さらに、カサール役の渡部豪太は「井上さんがおっしゃったように、人と人とがつながって愛を育むって一期一会で大変だなと思いました。この作品はあっという間に過ぎていくのですが、みなさまに音楽が刺さっていくと思います。すばらしい音楽とキャストとスタッフで初日を迎えられてうれしいです」と横に並ぶキャスト陣に目を向けた。

 最後に、エムリ夫人役の春野寿美礼は「映画でも音楽でも世界中に知られている作品です。そんな作品の初日を、この新橋演舞場にて迎えさせていただきます。音楽に合わせて物語が進んでいくので、とても心地よい気分でご観劇いただけるのではないかなと思っております。個性豊かで魅力あふれるみなさんがそれぞれの役を演じます。かけがえのないひとときを劇場でみなさまと過ごしていきたいと思っております」と締めくくった。

 舞台は11月4日から26日まで東京・新橋演舞場、12月3日から10日まで大阪・松竹座、12月14日から16日まで広島文化学園HBGホールで上演される。

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