世界体操が開催中…五輪金メダリストも愛読していた人気作も 体操がテーマの名作漫画3選

2023年9月30日からベルギー・アントワープで開催中の「世界体操2023」。日本人選手の活躍を期待している人が多い中、ルールが分からず楽しめないという人もいるかもしれない。本記事では、体操の予習におすすめの思わずハマってしまう名作体操漫画3作品を紹介する。

『空のキャンバス』【画像:(C)今泉伸二/集英社】
『空のキャンバス』【画像:(C)今泉伸二/集英社】

漫画でも発揮される日本のお家芸

 2023年9月30日からベルギー・アントワープで開催中の「世界体操2023」。日本人選手の活躍を期待している人が多い中、ルールが分からず楽しめないという人もいるかもしれない。本記事では、体操の予習におすすめの思わずハマってしまう名作体操漫画3作品を紹介する。

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 最初に紹介するのは、1986年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載スタートした『空のキャンバス』(作:今泉伸二)だ。主人公・北野太一は幼少期に交わした約束を果たすため、体操を続ける少年。太一が交わした約束とは、公園で月面宙返りを見せた男子に、もっとすごい技を見せるというものだ。

 太一は、子どものころの大けがの後遺症で、競技中に身体が麻痺したり、記憶を無くしたりといった症状に悩まさる。しかし、幼少期の約束を守るため、誰よりもすごい技を見せようと練習を続けるのだった。

 物語後半では、太一は後遺症を抱えたまま、世界選手権に出場するまでに成長する。そして、世界選手権での最後の種目・床運動では、後方伸身三回宙返り三回ひねりを決めて着地。太一は、10点満点を記録して金メダルを獲得したのだ。

 その後の衝撃的な展開も含めて、SNS上では「私が知る限り世界一泣ける漫画」「ジャンプ作品で5本指に入る泣ける作品」などの声があがっている。コミックスなら全7巻、文庫版なら全5巻で手軽に読めるおすすめ漫画である。

 次の作品は1994年から『週刊少年サンデー』(小学館)で連載された『ガンバ!Fly high』だ。本作の原作者は、ロサンゼルスオリンピックの体操・鉄棒で金メダルを獲得した森末慎二氏である。舞台は主人公・藤巻駿が入部した平成学園中等部の体操部。オリンピックで金メダルを手に入れることを夢見る駿が、メキメキと力を付けていくストーリーだ。

 最初は逆上がりすらできなかった駿だが、練習を重ねて才能を開花させていき、最終的には日本代表選手としてオリンピックの舞台に立つ。男子団体の金メダルを争う場面で、最終演者として鉄棒に臨んだ駿は、四回宙返りを決めて日本男子団体の金メダルを確定させた。

 中学、高校、大学と成長していく駿が、オリンピックの金メダルを目指す姿に心打たれた読者は多く、SNS上では「『ガンバ!Fly high』を読んでから体操ファン」「体操は子供の頃読んだ漫画『ガンバ!Fly high』の影響で見るのが好きになった」といったコメントが多く見られた。

 ちなみに、体操競技選手でオリンピックの金メダリスト・内村航平氏も『ガンバ!Fly high』を子どものころに読んでいた。そして、その内村氏の監修で『ガンバ!Fly high』の作者・菊田洋之氏が描いた体操漫画が『THE SHOWMAN』だ。

 2018年に『週刊少年サンデーS』(小学館)にて連載スタートした本作は、体操教室に通う無名の中学生・橘翔馬が主人公。ひょんなことから、全国から選りすぐりの若手選手が集められた特別合宿に翔馬は参加することになる。

 合宿を経て成長を遂げ、高校2年生になった翔馬は、日本王者を決める体操男子個人総合スーパーファイナルに出場する。ここで対戦するキング・大和公平は、リオ五輪の金メダリストで、まるで内村航平をモデルにしたかのような存在なのもおもしろい。

 SNS上では「体操の描写の緻密さがすごい」「少年漫画の良いところが全部詰まってて面白い!」と好評価コメントも多い。

 世界体操2023の“お供”として、今回紹介した漫画で気持ちを高めてみて欲しい。

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