「マスク着用者の入店お断り」米・テキサスのバーで仰天要請 米メディアで物議

新型コロナウイルスのパンデミックで死者が10万人を超えた米国。米国内の各州では感染拡大防止にマスク着用を義務付けられる中、テキサス州のバーで「マスク着用お断り」という仰天要請を出して、米メディアで物議を醸している。

米・テキサス州のバーでは顧客に「マスク禁止」を要請(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
米・テキサス州のバーでは顧客に「マスク禁止」を要請(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

「マスクなしに安心して外に出れると感じるまで、ステイホームすべき」

 新型コロナウイルスのパンデミックで死者が10万人を超えた米国。米国内の各州では感染拡大防止にマスク着用を義務付けられる中、テキサス州のバーで「マスク着用お断り」という仰天要請を出して、米メディアで物議を醸している。

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「申し訳ありませんが、マスク着用者はお断り テキサスのバーがコロナウイルスのガイダンスに抵抗し、マスク着用者を追い返す」と報じたのは、米地元紙「USAトゥデー」だった。

 テキサス州エルジンのバー「リバティ・ツリー酒場」ではバーの営業再開に伴い、顧客向けに店外に仰天のお知らせを出した。

「もしも、お客様がマスク着用が必要だと感じるのなら、マスクなしに安心して外に出れると感じるまで、ステイホームすべき。申し訳ありませんが、マスク着用はお断り」

 まさかのマスク着用者の出入り禁止。テキサス州のグレッグ・アボット州知事による、店内での6フィート(約1メートル83センチ)というソーシャルディスタンスと、入店可能人数の25パーセントに制限する要請は守りながらも、マスクに対する異様な拒否反応を示している。

 記事では「マスク禁止。これが顧客に遵守を要請しているエルジンのバーの新ルールだ。郡、州、そして、合衆国の指導者が定めた新型コロナのガイドラインに公然と無視している」と報じている。

 その一方で、この店の常連の証言も紹介。チャールズ・チェンバレンさんは22日の営業再開からマスクなしですでに3度入店しているという。ステージ4のガンなど病魔を乗り越えた58歳にとって、新型コロナは感染時に重症化するリスクは高いが、外出自粛などの隔離生活は耐えられないといい、「隔離は生活じゃない。ただ存在しているだけだ。バーに行く。湖に行って、友達と泳ぐ。バーベキュー、釣り… それこそが人生なんだ」と語っていたという。

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