指原莉乃プロデュースのアイドルグループ・≠ME（ノットイコールミー、通称ノイミー）が、今月6日に通算7枚目のシングル『想わせぶりっこ』をリリースした。活動を休んでいた川中子奈月心と永田詩央里が今年3月にステージに立ち、6月に行った初の日本武道館公演も全員で成功させた。そこで「これからも全員で成長していきたい」と語った川中子をはじめ、河口夏音、櫻井もも、本田珠由記の4人が、ENCOUNTに同曲の注目ポイント、5年目を迎えたグループについて語った。（取材・文＝福嶋剛）

――自己紹介と今年に入ってからの“マイブーム”を教えてください。

河口「“なっちゃん”こと河口夏音です。私のマイブームは、髪の毛を使って一瞬で作れる髪型を鏡の前で試しながら遊ぶことです。髪の毛を上に引っ張って『納豆～！』などです（笑）。時間のある時に楽しんでいます」

川中子「“なつみん”こと川中子奈月心です。今年は≠ME全国ツアー2023「We shout “I am me.”」の日本武道館公演や「イコノジョイ 2023」などライブのリハーサルが続いていたので、中学生の頃以来、お母さんに作ってもらったお弁当にハマっています。小学校の運動会を思い出しながら、休憩時間に食べるのが楽しかったです（笑）。私はめん類が大好きなので、この前は冷やし中華をお弁当に入れてもらいました」

本田「“みるてん”こと本田珠由記です。私のマイブームはプラネタリウムです。この前、（櫻井）ももちゃんと、（永田）詩央里ちゃんと3人で行って、星座の世界の奥深さを学びました。星座にハマってから夜空を見上げることも多くなりました」

櫻井「“ももきゅん”こと櫻井ももです。最近ハマっているのは、お花畑に行くことです。花が大好きで、お部屋に飾ったりするのも好きなのですが、自然公園とか、大きなお花畑を歩くのが好きです。特にひまわりが大好きなので、この夏はひまわりがたくさん咲いている公園に行って香りを楽しみたいです」

――≠ME全国ツアー2023「We shout “I am me.”」では日本武道館公演を行い、2万人の観客を動員した＝LOVE、≒JOYとの合同フェス「イコノイジョイ 2023」もありました。ライブに力を入れた前半の活動でしたね。

河口「そうなんです。日本武道館のステージに立つことが本当に私たちの目標だったので、バンドのみなさんの前奏が始まった瞬間、大歓声に包まれました。私にとって、ファンとメンバーがどれだけ大切なものなのか。それを実感できた2日間でした」

川中子「日本武道館という夢のステージに立った時、いろいろな気持ちがこみ上げてきて、2日間とも涙が止まりませんでした」

本田「私もメンバー全員で日本武道館のステージに立てたことがすごくうれしかったです。1曲目が始まる前のファンのみなさんの歓声を聞いた時は、一生懸命に涙をこらえましたが、ライブ終盤に歌った『「君と僕の歌」』で涙が止まらなくなりました」

川中子「私も同じです。『「君と僕の歌」』は、『みんなで大きいステージを目指そうね』という内容の歌詞なので、ファンのみなさんもやっと声が出せるようになって全員で一緒に歌えたという喜びもありました。バンドのみなさんの演奏もすごく感動しちゃいました」

本田「私はファンのみなさんの声出しが解禁されて初めてのツアーとなった≠ME全国ツアー2023「We shout “I am me.”」福岡公演が印象深かったです。開演前は、『どうなるんだろう？』って少しそわそわしていました。実際にステージに立ってみると、ファンのみなさんからコールや私の名前をたくさん呼んでいただきました。あらためてファンのみなさんあっての私たちなんだなって実感しました」

櫻井「私は『イコノジョイ 2023』が印象に残っています。去年に続いて2回目の開催で1年に1度しかできない＝LOVEさんと≒JOYちゃんと一緒に作り上げる楽しいライブでした。声出しが解禁されて初めての合同フェスだったので、ファンのみなさんとの一体感もあって楽しい思い出になりました」

――9月6日に7枚目のシングル『想わせぶりっこ』をリリースしました。注目ポイントを教えてください。

櫻井「私は歌詞に注目してほしいです。『想わせぶりっこ』というタイトルの通り、1つ1つの言葉が本当にかわいらしいです。鈴木瞳美ちゃんと冨田菜々風ちゃんが歌う『だって　君がいいの　君じゃないと　恋はわたしが作る　愛は君が作ってね』という落ちサビのパートは強気な部分と甘える部分、両方を表現して歌っていて、キュンとしちゃいました。他にもセリフパートがあって新しいノイミーを感じてもらえる曲ですし、『カラオケで歌ったら盛り上がるんじゃないかな』って思いました」

河口「私はサビの振り付けの『絶対好きじゃんンダンス』に注目してほしいです。とってもかわいらしくてキャッチーな振り付けになっているので、女の子はもちろん、男の子も簡単に覚えられると思います。ぜひ、MVでチェックしてみてください」

川中子「私もMVに注目してほしいです。『想わせぶりっこ』に出てくる主人公って、『私だけを見て』っていう感じの女の子で。今回、ひぃちゃん（鈴木瞳美）がセンターなので、ひいちゃんが主人公を演じて踊っている感じが、すごくキュートで女の子があこがれるようなかわいいシーンばかりなんです」

本田「みんなが投げキッスをしてひぃちゃんがお姫様になるシーンがあるんですが、みんなの投げキッスの表情はすごくレアです（笑）。私は衣装にも注目してほしいです。今回、グレーとピンクを基調とした制服なんですが、1人1人それぞれ違うデザインの衣装なんですよ。私はネクタイ、ジャケット、ニットという組み合わせで、ももちゃんだったらリボンにかわいらしいワンピースなど、踊っていても誰なのかすぐに分かるような個性のある衣装なんです。私はピンク色の服が大好きで、今回は衣装にピンク色が多いので初めて見た瞬間から目がキラキラしちゃって（笑）。また宝物が増えてすごく幸せです」

――5年目を迎えたノイミーですが、あらためてどんなグループだと思いますか。

川中子「デビューしてからずっとメンバー全員で歩んでいくことにこだわっている。みんながすごく一人一人を大事にしているグループだなと思います。これまでの4年間をメンバーで作り上げてきたので、これからも全員で成長していきたいです」

河口「ノイミーって、みんなで一緒に何かを作り上げることが得意なのかなって思うんです。誰かがちょっとしたボケをしても、みんなでノってくれます」

櫻井「みんなのノリがいいんだよね」

河口「そうそう（笑）。本当に楽しいグループなんですよ。だから、5年目もみんなでそんな風に楽しく過ごしていきたいですし、今が頑張り時なのでみんなで切磋琢磨（せっさたくま）して、もっと前に進んでいきたいなって思います」

本田「私は、ノイミーって『気合いと思いやりのあるグループ』だと思っています。例えば、前作の『天使は何処へ』という曲でとっても難しい振り付けに挑戦したり、ツアーやライブでも目標を掲げたら、それに向かって気持ちを1つにして頑張ることができるグループです。これまでも『ここを乗り越えたら成長できるよね』ってみんなで声を掛け合って乗り越えてきたんです。同じくらいメンバーへの思いやりも人一倍あって、普段も楽屋では和気あいあいとしていますし、誰かが落ち込んでいる時は、みんなが優しく見守ってくれます。すごく救われる瞬間が多いグループなんです。きっとこのメンバーだから、頑張って乗り越えられたんだなって思います」

櫻井「≠MEというグループ名には、『今までとは違う自分をみんなに経験してほしい』というプロデューサーである指原莉乃さんの思いが詰まっています。今作の『想わせぶりっこ』から前作の『天使は何処へ』など楽曲の振り幅もすごく大きくて、今までとは違う自分たちを見せられる『どんなことでも対応できるグループだな』って思います」

――最後の質問です。みなさんを動物に例えると。櫻井さんは。

本田「ポメラニアン！」

河口「ウサギかな（笑）」

川中子「私も白うさぎ」

――本田さんは。

櫻井「ハムスターかな？」

川中子「ミーアキャット！」

河口「なんだろう。……モモンガ？」

櫻井・川中子「それ、いい！！」

――河口さんは。

櫻井「優しい大型犬とか」

川中子「かわいいゾウさん」

本田「たしかにとっても穏やかな感じがするよね」

――川中子さんは。

河口「これはみんな一緒だと思うよ」

本田「そうだね」

櫻井「じゃあ、せーので。せーの！」

全員「猫！」

川中子「うれしい！」

□≠ME（ノットイコールミー）指原莉乃プロデュースのアイドルグループ。＝LOVEの姉妹グループとして2019年に誕生し、グループ名には「今までとは違う自分をみんなに経験してほしい」という思いが込められている。21年4月7日、キングレコードからメジャーデビュー。デビューミニアルバム『超特急 ≠ME行き』はオリコン初登場1位・週間アルバムランキング1位を獲得した。

公式HP https://not-equal-me.jp/