中国・武漢の病院で飼い主を亡くした犬が3か月間待ち続ける 献身的な姿が話題

飼い主思いのある犬が、中国・武漢市の病院で新型コロナウイルスで亡くなった飼い主を3か月間待ち続ける--。そんなエピソードを米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が伝えている。

忠犬のエピソードが伝えられた(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
忠犬のエピソードが伝えられた(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

米メディアが忠犬のエピソードを伝える 「絶対に病院を離れようとしないのです」

 飼い主思いのある犬が、中国・武漢市の病院で新型コロナウイルスで亡くなった飼い主を3か月間待ち続ける--。そんなエピソードを米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が伝えている。

軽トラからセンチュリー、バイクにバギー…大御所タレントの仰天愛車遍歴(JAF Mate Onlineへ)

 パンデミックに見舞われた今年2月、高齢の飼い主とその小さな犬は武漢の病院にやってきた。残念なことに、飼い主は入院から5日後に新型コロナウイルスで亡くなった。一方で、献身的な性格を持つその犬は、病院で3か月以上、愛する飼い主との再会を辛抱強く待ち続けたのだ。

 飼い主がもう戻ってこないことを知らず、飼い主を探しながら待ち続けていた。その間、親切な患者や医療スタッフが餌を与えた。

 病院の1階でスーパーを経営しているウー・ツェイフェンさんは、武漢市がロックダウンを解除した4月13日にスーパーの営業を再開した後、その犬の世話をしたという。ウーさんは「4月半ばに営業を再開した時、小さな犬に気が付いたんです。小宝と名付けました」と語った。

 ウーさんは、小宝の様子についてこう語る。「飼い主が新型コロナウイルスで入院したと聞きました。そして、亡くなりましたが、小宝は知らずに、病院に留まって飼い主を探していました。絶対に病院を離れようとしないのです。小宝はとても忠実です。感動的です」

 ウーさんが毎朝店を開ける時、小宝は待ってくれて、1日の終わりには見送ってくれるという。ウーさんは「小宝は話せませんが、間違いなくまだ飼い主を探しています」と話す。

 しかし、最終的に患者からの苦情もあり、病院の看護師が武漢小動物保護協会に連絡することになった。小宝は獣医から治療を受け、新たな家を探す準備をしている。シェルターは現在、小宝を引き取ると申し出た動物愛好家たちを審査している途中だ。ウーさんは大切にしてくれる飼い主が見つかることを願っている。

◆私たちENCOUNT編集部では、新型コロナウイルスについて取材してほしいことを募集しております。info@encount.pressまでお寄せください。

この記事に戻るトップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください