俳優の中村倫也が主演を務めるテレビ朝日系連続ドラマ『ハヤブサ消防団』（木曜午後9時）の第6話が、24日に放送された。今回はハヤブサ地区を担当する太陽光発電企業「ルミナスソーラー」の営業スタッフ・真鍋明光（古川雄大）と、映像ディレクター・立木彩（川口春奈）の“つながり”を指摘する考察が見られた。

　同作は、『半沢直樹』『下町ロケット』シリーズなどで知られる人気作家・池井戸潤氏の最新小説（集英社）が原作。中村演じる主人公のミステリー作家・三馬太郎が、亡き父の故郷・山間部の“ハヤブサ地区”に移住し地元の消防団に入ったことから、怪事件や巨大な陰謀に巻き込まれていく。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　三馬は、ハヤブサに来た当初から恋心を抱いていた立木と晴れて交際することに。立木はドラマ制作時代のトラブルから、宗教団体「アビゲイル騎士団」に入信していた過去があった。アビゲイル騎士団は教祖と教団幹部たちが信者12人を拷問して殺害した事件を起こし、解散している。

　ハヤブサに移住してから筆が進むようになった三馬は、『小説れもん』で連載中の『都会で鳴く郭公』も最終回を迎え、書籍が発売されることになった。

　三馬は、ハヤブサで今年に入って頻繁に発生している火事が、ルミナスソーラーの営業スタッフ・真鍋の仕業ではないかと疑惑の目を向けていた。火事になった四軒は有力な地主で、そのうち三軒がルミナスソーラーから土地売却話をもちかけられて売っていた。さらに、火事被害にあった消防団員の山原賢作（生瀬勝久）は、ルミナスソーラーが出入りする3年以上前から真鍋がハヤブサに現れており、畑や家の写真を撮っていたと明かす。

　三馬の編集者・中山田洋（山本耕史）のリサーチによると、ルミナスソーラーは3年前に設立された新しい会社だった。真鍋が入社したのは1年前で、ハヤブサに現れ始めた頃は社員でなかったことが判明する。三馬は地図を見つめながら、「本当にソーラーパネル設置するのが目的なのかな……」と疑問を抱く。すると外で物音が。庭に出ると畑が燃えていた。人影を見た三馬は後を追うが、犯人を捕まえることはできなかった。

　三馬は消防団員に、出版サイン会で東京に1泊するため自宅が心配だと話す。出版に興味津々のメンバー。三馬は「『郭公は都会で笑う』って本なんですけど……」と内容を説明した。

　消防団は、次に放火が起こる可能性がある村西家を車で張り込むことに。すると真鍋が現れ家の中に入ったものの、それは村西から依頼されたことだった。駆けつけた警察は、真鍋には火事が起こった日にアリバイがあることを告げる。警察から促された消防団員は、真鍋に謝罪した。

　真鍋は三馬に、「いつかお仲間になって、三馬さんの本について語り合えること日が来ることを願っています」と伝える。うなだれる三馬に、「あ、最新作も読ませてもらいます。『郭公は都会で笑う』。楽しみにしています」と笑顔で声をかけ、去って行った。その瞬間、三馬はハッとする。

　三馬は随明寺に中山田と立木を呼び出すと、住職の江西佑空（麿赤兒）も含めた3人に「消防団員の中に放火犯がいる」と告げる。三馬は、真鍋が『郭公は都会で笑う』のタイトルを知っているはずがないと説明。なぜなら連載時から改題しており、発売前のタイトルを知っているのは三馬が話した消防団員5人だけだったからだ。三馬は江西に、三馬の家に火がつけられた日のアリバイを5人の家族から聞き出してほしいと頼む。

　ある夜、居酒屋「サンカク」に集まるいつものメンバーのもとに、江西がやって来る。ぼたん鍋を囲みながら、江西は三馬を見つめ、静かにうなずいた。その帰り道、三馬は立木に「放火の犯人が誰か、わかりました」と告げた。

　消防団員の中に犯人がいるという展開にSNS上では、「犯人誰～」「全然推理できん」「誰が犯人でもヤダなぁ」と困惑する声が。また「アビゲイルとルミナスソーラーのロゴが何となく似てるのよ」「ルミナスソーラーは教団の隠れ蓑のダミー会社。土地を買い占めて教団施設を建てたいんじゃない？」「土地の買収はたぶんアビゲイル施設の再建目的でしょう」といった考察も。

　真鍋は第2話で立木のマンション前に現れており、第5話ではスマホで立木を撮影していたことから、「真鍋と立木さんはつながってそう」「宗教つながり？」といった声も挙がっている。