卓球女子日本代表で2012年のロンドンオリンピック（五輪）、16年のリオデジャネイロ五輪と2大会連続でメダルを獲得した福原愛さんの元夫でリオ五輪台湾代表の江宏傑さんが27日、都内の日本外国特派員協会で記者会見を行った。

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　福原さんと江さんは16年9月に結婚、21年7月には離婚が成立した。2人の間には2人の子どもがいる。昨年7月、子どもに会うために台湾を訪れた福原さんと江さんとの間にトラブルが発生。現在、長男は福原さんとともに日本に滞在している。

　会見場に姿を現した江さんは、やや緊張した面持ちで報道陣からのフラッシュを浴びた。江さんの代理人を務める台湾の弁護士は「21年7月、江さんと福原愛さんは台湾の裁判所の手続きにより離婚しました。その際、江さんと福原愛さんの間には2人のお子さんがいますが、共同親権とする合意がなされました。その後、2人のお子さんは江さんといっしょに台湾で暮らしていました。22年7月23日、面会交流のために息子を引き渡したところ、2週間後に江さんとの連絡を絶ちました」と一連の経緯を説明。「江さんと息子さんは現在に至るまで一切の接触が遮断されています。もしかしたら一生会えないのではないかとの恐怖を感じながら審判の手続きをしてきました。何度も江さんの涙を見ました。本当に心苦しいです」と話した。

　また、日本人弁護士の大渕愛子氏は「福原愛さんから親権指定の審判申し立てがあり、双方さまざまな主張があるなかで、7月20日に引き渡しを命じる審判と保全の命令が出されました。保全の命令が出されるというのは非常に珍しく、よほどのことがない限り出ることはありません。福原愛さんは不服申し立てをする、しないに関わらず、直ちに子どもを引き渡す必要があります」と主張。

「当然、審判後すぐに引き渡しを求める連絡をしました。しかしながら現在に至るまで引き渡しに応じるという連絡を受けていません。息子さんがどこにいるのかも分からず、本当に引き渡しに応じてもらえるのかも分からず、大変不安に思っております。福原愛さんからはこの会見を中止するように求めるメール、ファックスを受けましたが、その中でも引き渡しに関しては一切触れられていませんでした。なぜこのように会見を開かざるを得なくなっているのか。自身の行動を振り返ってしっかりと客観的に考えてもらいたいと思っております」と話した。