山下達郎、松尾潔氏の契約解除問題に言及「私が契約を終了するよう促したわけではない」
シンガー・ソングライターの山下達郎が9日、TOKYO FM『山下達郎サンデー・ソングブック』(日曜午後2時)に出演し、山下らが所属する音楽プロダクション・スマイルカンパニー(SC)と音楽プロデューサー・松尾潔氏の業務提携が終了したことについて言及した。
松尾氏はジャニーズ事務所への苦言が理由でSCとの業務提携が終了
シンガー・ソングライターの山下達郎が9日、TOKYO FM『山下達郎サンデー・ソングブック』(日曜午後2時)に出演し、山下らが所属する音楽プロダクション・スマイルカンパニー(SC)と音楽プロデューサー・松尾潔氏の業務提携が終了したことについて言及した。
EXILEらの楽曲を手掛けたことで知られる松尾氏は、ツイッターやメディアを通じて、性加害疑惑で揺れるジャニーズ事務所への苦言をラジオで呈したことなどを理由にスマイルカンパニーとの契約解除を申し入れられたことを伝え、同社が公式サイトで反論する騒動になっていた。
山下は「さて、この度、私のオフィス・スマイルカンパニーと業務提携をしていた松尾潔氏が、契約終了となり、そのことについて、私の名をあげたことで、ネットや週刊誌等で、色々と書かれております。えー、私は、ツイッター、フェイスブック、インスタといったものを一切やっておりませんので、ネットで発信することができません。そのため、私の唯一の発信基地である、この場で、私のお話を、皆さんにお聞きをいただこうと思います」と切り出し、こう続けた。
「まずもって、えー、私の事務所と、松尾氏とはですね。彼から顧問料をいただく形での業務提携でありましたので、雇用関係にあったわけではない。また、彼が所属アーティストだったわけでもなく、したがって解雇には当たりません。弁護士同士の合意文書も存在しております。松尾氏との契約終了については、事務所の社長の判断に委ねる形で、行われました。マツオ氏と私は直接何も話をしておりませんし、私が社長に対して、契約を終了するよう促したわけでもありません。そもそも、彼とはもう長い間会っておりません。年にメールが数通という関係です。
今回は松尾氏がジャニー喜多川氏の性加害問題に対して憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因であったことは認めますけれど、理由は決してそれだけではありません。他にも色々あるんですけれど、今日この場ではそのことについては触れることを差し控えたいと思います。ネットや週刊誌の最大の関心事はですね、私がジャニーズ事務所への忖度があって、今回の意見もそれに基づいて関与してるのでは。という根拠のない憶測です。今の世の中はなまじ黙っていると言ったもの勝ちで、どんどんどんどん嘘の情報が拡散しますので、こちらからも思うところを正直に、率直にお話ししておく必要性を感じた次第であります。
今、話題となっている性加害問題については。今回の一連の報道が始まるまでは漠然とした噂でしかなくて、私自身は1999年の裁判のことすら聞かされておりませんでした。当時、私のビジネスパートナーはジャニーズの業務を兼務していました。けれど、マネジャーでもある彼が、一タレントである私にそのような内情を伝えることはありませんでした。えー、性加害が本当にあったとすれば、それはもちろん許しがたいことであり、被害者の方々の苦しみを思えば、第三者委員会等での、事実関係の調査というのは必須であると考えます。しかし、私自身がそれについて知ってることが何もない以上、コメントの出しようがありません」
スマイルカンパニー元社長はジャニーズ事務所の顧問を務めた小杉理宇造氏で、現社長で作曲家の周水氏は理宇造氏の長男。山下は大ヒットしたKinKi Kids『硝子の少年』の作曲をはじめ、木村拓哉、嵐らジャニーズ事務所の所属タレントに多くの楽曲を提供している。
松尾氏はEXILEのヒット曲『Ti Amo』などを手掛けたことで知られるが、ジャニーズ事務所に所属していたSMAPやジャニーズWESTに楽曲を提供した実績もある。一方で、福岡のRKBラジオ、日刊ゲンダイのコラムなどで、一連の疑惑を巡ってジャニーズ事務所やメディアの問題点を指摘。ラジオ番組では、藤島ジュリー景子が記者会見すべき旨の主張をしていた。
また、今月1日にはツイッターで、スマイルカンパニーとの契約終了を公表。「私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由」と説明し、山下に関しても会社の方針に「賛成とのこと」と投稿していた。