お笑いコンビ・ナインティナインが6日深夜、ニッポン放送の『ナインティナインのオールナイトニッポン』に出演。多くのアイドルグループや芸能人を育成したダンスプロデューサーの夏まゆみさん（61）が、がんのため死去したことを受け、30分近くに渡り追悼の思いを伝えた。

　ナインティナインは若手時代、雨上がり決死隊、FUJIWARA、バッファロー吾郎らも参加したダンスとお笑いを融合させたユニット・吉本印天然素材のメンバーとして活動。夏さんは同ユニットの振付師を担当し、ナインティナインの“ダンスの師”といえる存在だった。

　天然素材としての活動を振り返り岡村隆史は、「結果、天然素材なんやったのと思ったら、結局ダンスでみなさんに応援してもらった。ダンスが無かったら、天然素材は何者でもなかったし、私たちもこうやってラジオでしゃべってないやろうなと思う」とコメント。当時、夏さんに対して無礼な振る舞いがあり、泣かせてしまったこともあったと明かすと、矢部浩之が「迷惑かけましたよね。生意気やったから」と謝罪し、岡村も「（ダンスを）嫌がっている人をまとめて大変やったと思う。そんな中で、いきり立ってたのが我々2人やったな。ホンマに若気の至りやな」と申し訳なさそうに語った。

　2015年に放送された『FNS27時間テレビ めちゃ2ピンチってるッ！ 1億2500万人の本気になれなきゃテレビじゃないじゃ～ん!!』では、岡村、矢部、宮迫博之、FUJIWARAらメンバー9人が集結して一夜限りの復活。ノンストップダンスに夏さんも加わり、天然素材の代表的なパフォーマンス『No limit』（2アンリミテッドの楽曲）を披露した。

　矢部は「これは結果やけど、めちゃイケスタッフに感謝やな。ちゃんと謝れたのがデカい」と語り、「寝ずに一生懸命練習して、上手くはならへんけど、夏先生が目の前で見てくれてうれし涙を最後に流してくれた」と裏話を披露。岡村は「企画にしてもろて夏先生に謝るという。会って『すいませんでした』って、恥ずかしかったけど、あれ言えてホンマによかったと思うんですよね」と噛み締めた。

　夏さんとの思い出、天然素材時代のエピソードがたっぷり語られると、岡村は「ひとつくらいはダンス、しっかり1年に1回くらい踊れるようにしとかんと。夏先生も天国から見たいやろうし」と意思表明。「何回も言いますけど、本当に感謝してます。今更そんなこと言われてもと思ってはるかも分からないですけど、本当ありがとうございましたという気持ちです。ご冥福をお祈りしたいと思います」と追悼し、2人で「ありがとうございました」と感謝の思いを伝えると、番組では吉本印天然素材にとって特別な曲の『No limit』が流されていた。