258年間“寝かせた”コニャックが競売に、名家「ゴーティエ」の1762年産「状態いい」
年代もののワインやコニャックは値が張る……。それでは258年間熟成させたコニャックはどれほどの値がつくのか。
世界最古の逸品に2000万円超の値も
年代もののワインやコニャックは値が張る……。それでは258年間熟成させたコニャックはどれほどの値がつくのか。
競売会社サザビーズは今月14日から世界最古といわれるコニャックを競売にかけた。フランス、コニャック地方の名家「ゴーティエ」の1762年産のコニャックである。ゴーティエ家は17世紀半ばからぶどうを生産しはじめ、1755年から正式にコニャックの生産に入った。スタートから7年後に製造されたボトルが現在3本残っており、その中の1本が競売にかけられたのだ。
ボトルの歴史的背景もわかっている。ゴーティエ家のいまの家主の曽祖父母が19世紀後半に養子をとり、10年ほど農園で働かせた。養子が10年後に実家に戻ることになった時、曽祖父母は台車いっぱいのコニャックを給金代わりに持たせたという。その時の1本が今回、競売にかけられたものだという。
ボトルの外側の貼られたラベルの文字は、ほとんど擦り切れて読めないが、間違いなく同家のものだという。サザビーズの担当者は「ボトルの状態は大変いいです。ほとんど蒸発していませんので、アルコール度も高いはずです」と話している。
もちろん飲酒可能で、サザビーズは最高16万ポンド(約2084万円)まで上がるとみている。